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師走晦風景

 セザンヌの実生活はいかなりしか
     視覚で世界をたえず壊して


  完璧な無風の中を音もなく
     茶色の一葉ゆっくりと降りる


  停年の友を送って帰宅すれば
     心の中に大穴のあく


  終日の小雨にしほる日の丸を
     見つつ思ふ過ぎにし年月


  この晦日またこゆるとは思ひきや
     わが目にまぶし水仙の白



   


     
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テーマ : 詩・和歌(短歌・俳句・川柳)など - ジャンル : 学問・文化・芸術

師走初旬風景

  
  家族して水槽洗ふ寒の日に
      おどろくメダカの動きのおそし



  マーラーの二番は冗長さりながら
      あれも一つの慰めと認む



  昨夜来落葉の積もる通学路
      子供らの蹴って後の静もり



  一面に落葉散り敷く前の道
      その暖かさをそっと歩めり



  木枯らしの合間を抜けて見える空
      その青の巧妙なたくらみ



  庭師切る枝葉を集め大奮闘
      家族も庭も晴れ晴れとなる



  CTやあっという間の検査にて
      はかなき夢を見る暇もなし



  西欧の百年前にまいた種
      実りのすぎて手もつけられず



      


     
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熊野

 紀伊の国、熊野は今でこそ特急電車で名古屋から3時間で行けるが、鉄道がなかったその昔は、紀伊半島は山が深く、海岸線は概して岩がせり出している。ただでさえ半島という地形は交通に不便な、いわば閉じられた土地である。反面、海には開けており、ここ熊野は海に繋がる古い話が伝わり、古代的な気がいまなお漂っている。

 鬼が城

 熊野には奇岩が多い。この海岸は波の浸食によるものか、大きくえぐられて、鬼が口を開けているようにも見える。伝説によると、桓武天皇の御代、この辺りに出没する鬼と呼ばれていた海賊多娥丸を坂上田村麻呂が成敗した、そこからここを鬼が城と名付けたとある。

鬼が城祈り
鬼が城13 (2)

 鬼の棲む岸壁険したえまなく
     とどろく波に泡の飛び散る


  徐福宮

 その昔、一説によると、中国は秦の時代とも、徐福なる人が不老不死の仙薬を求めて、海のかなたを目指して出帆した。そうして辿り着いた所がこの地であり、ついにここで生涯を終えたそうである。はたして徐福は目的を果たしたのだろうか。どういう思いをこの地にいだいたのだろうか。

徐福宮小
 海と集落に囲まれて、こんもりと楠の木の塊があるでしょう、その木の脇に小さなお社(徐福宮)がある。

  思ひきや海の誘ひに乗りし人
     つひにこの地に骨うづむとは


 花の窟(いわや)神社

 イザナミの命は火の神を生んだ時、陰部に大やけどを負って、その為に死んだ。そして黄泉の国に行く。そこは出雲の地であるはずなのだが、なぜか『日本書紀』の一説には、イザナミ命が亡くなられ、紀伊の国の熊野の有馬の村に葬られた。ここの人、この神の魂を祭るは、花の時に花をもって祭る、とある。現在は、年二回のお綱かけ神事として残っている。

イザナミ神社小 2

 御神体は、拝殿に祀られているのではなく、高さ45メートルの巨岩である。これはどう見ても女陰岩に見える。とても神さびていて、目の前に立つと、現代人である小生でも敬嘆してしまう。日本一古い神社と言われているのも大いに諾うところだ。

イザナミ岩2
 ポスター

 火の神を生みしイザナミやうやくに
     熊野の海に癒されい坐す


 七里御浜

 波が強く、泡が舞って霧となって、海浜は靄がかかっているように見える。

七里浜小


 波高き海岸線の果ての果て
     靄(もや)たちこめる夕日影みゆ

 
 毎年8月17日には、この海岸で大花火大会が催され、5尺の大花火が海面に映し出されて、こよなく見事なものであるらしい。この日には熊野市内外の交通が制限され、すでにすべての宿が来年の予約はいっぱいであるという。

  夢に見る海を圧する大花火



     

     
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秋日阿保歌

     秋日阿呆歌 (終日あほか…)

  天高く馬や豚らのよくこえて
     われらが腹のかてとなるかも


  行楽は飽きぬ(秋来ぬ)食欲満たすため
     神よわれらをゆるしたまへ
 

  赤や黄や色めくもみぢ見に来るも
     人は色めく浮世話に


  帰り来ぬ今をあしたと写真撮る
     人のあはれさ時のむなしさ


  分け入っても分け入っても益もなし
     薄が原にお宝はなし


  訳言っても訳言っても石あつめ
     分かってくれる人はなし(笑)



 先日、熊野の浜辺で見つけた石。デザインが出色

 
     熊野石18
      約3cm×4cm


           

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沖縄にて

  沖縄県平和祈念館
 
  戦死者名刻むモノリスあまた立つ
     海空につづく不思議な空間


  執拗になげきうらみに固まれる
     記念館内異様に明るし


  ひめゆりの塔

  健気なる少女の首にひかる汗
     火煙のなかにほのかに見ゆる


  死にゆける兵士に水を与へんと
     鉢もつ少女の瞳うつくし


  斎場御嶽(せーふぁうたき)(琉球聖地)

  飽きもせず常世ながむる王たちは
     支配権のみ保つにあらず


  生きるとはかくも難しきものか
     自然に秘める力を頼む


  昔も今も不安を生きる人間は
     呪術・医術・迷信が要る


  八重山諸島

  ゴージャスなホテルは建てど変はらぬは
     深い密林透明の海


  シュノ―ケリング

  カラフルな珊瑚花園にたゆたへば
     先祖も魚なりしことを知る



     

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惜春

今年はわが家の梅がよくない。上の3分の1に花がない。なぜか解らないが、昨夏の降水量が少なかったのか。大きくなった割に栄養不足だったのか。いろいろ想像する。しかし、よくないと言わず、これが今年のこの梅の姿で、これはこれでよしと前向きに考えよう。

   このたびは 花を減らして 粋に立つ

   H.27梅


数日前から散り始め、霰や雨で流され、さらに二日前の強風によって、あはれ花びら空に舞う。


   散りそめし梅のかをりもこれまでと
      胸いっぱいに深く吸い込む


  惜しいかなめじろひよどりはとも来て
      残り少なき花を散らすも


  ゆく春のゆふぐれ時の梅の花
      散り敷く庭の白のさやけさ


  幾春のよろこびくれし老いの木に
      今宵感謝の宴をなさむ


  花散りて闇は広ごりわが庭に
      またふたたびの春やくるかも




        


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冬の到来

 早朝に窓を開ければ
 久々に冬の匂い
 両の鼻孔に入り込む
 この芳しい
 むかし懐かし
 幼時より
 慣れ親しんだ
 お手伝いさんの
 赤いしもやけの手が
 白い大根の漬物を切る
 その早朝の大気の香り

 しっとりと落ち着いた
 落葉散り敷く大気の中を
 ゆっくりと
 泳ぐように
 歩み出だせば
 鳥たちは身じろぎもせず
 こちらをじっと見つめている
 その暖かき眼差しは
 わが歩みをたすけ導き
 まだ見ぬ山々の
 霧ふかい台地にいざなう

 冷たい大気の無菌室に
 赤い太陽は
 足取り重く
 入ってくる
 いやいやながら
 氷のような雲の塊の
 後ろに隠れながら
 遠い異界から
 無邪気に放つ
 危険な朱色の光を 
 直視せず伏し目がちに
 礼拝! そして
 気にせず歩み続けよう
 冬の朝の匂いを忘れないように



        

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11月風景2

  みどりあかきいろにちゃいろ木々の葉は
    組み合わさってなんと美し

  雨上がりあざやかな葉の興宴の
    うしろに幹の黒々と立つ

  木枯らしにはまだ早けれどたまさかに
    葉の一枚のいさぎよく落つ

  群雀わが梅の木に集まって
    何話しているの大きな声で



  

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11月風景

  どうだんはわれとおなじくさむ空を
    好むかかくも華やぎにけり


  梅の葉のそろりそろりと散りゆけば
    思ひもかけず鳥の巣のあり


  霜月の空はうつくしたたなづく
    夕べの雲の色のうつろひ


  夕日させばもみぢの赤のひとしきり
    かがやきまして喜びみちる


  若き日の四月に聴きし Impromptu
    この霜月にふと浮かびたり



  

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夏の思ひ出

 

  エサ時は指に群がるメダカども
      現金とも見え いとしくもあり
        

   

       メダカ餌1  



   何となく義母を邪険にする女(ひと)が
      平和憲法を賛美してをり



   朽ちかけた鳥居の下をくぐりゆく
      老婆がひとり炎天の下



   蝉止んで緑陰の午後をさな子が
      二人蹴る石音のかそけさ



  

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8月風景1

1 ominous lull

目の前の公園の木木の葉はまったく動いていない。それほど暗くもない、均一な曇り空の下、全き静止というのは不気味なものである。

 朝か昼か夕か明らかにしない。カラスの声が時おり、どこからともなく定期的に聞こえてくる。一面単一な薄明かりの空を見つめていると、霧に包まれた湖のような気がする。

 しかし空気は爽やかではない。むしろ蒸し蒸しした―、ちょっと息苦しくさせる大気だ。ひょっとして巨大な人工的な球体に入れられているのかもしれない。きっとそうなのだ。どうして今までそれに気付かなかったのだろう。

 この閉じられた球体の中で、気圧が上げられたり下げられたり調節されている。われわれはきっと大きな飼育器の中に生かされているのだ。その観察者はあまりにも大きくてわれわれの目では捉えることができない。

 いやその観察者から見ると、われわれはあまりにも小さいのかもしれない。ちょうどわれわれが蓮の葉に残った水の球体の中で動き回っている虫を観察するように。

 2

 しとしとしと、しとしと、しとしとしと
 心地よい雨のリズムはどこから来る。
 朽ちた古家の樋。
 錆びたトタン板の穴から明るい空が見える。
 古代人が見たような空が。
 今日はきっとよい獲物に恵まれる、
 祈りはカミに届く。
 藁屋のまん中に
 ごつごつした石で囲まれた神聖な
 中心、そこに揺らめく小さな炎。
 その炎に照らされた顔は、
 みな同じ、こちらを見つめる。
 瞳も口元の皺、おかっぱ頭
 まったく同じ、やおら、
 彼らは踊だす、火の回りを、
 強いリズム、緩やかなリズム、
 シャン、シャン、シャン、
 歌い、叫び、呻き、喘ぎ、
 旋回、跳躍、痙攣、失神―。


 夜が明けた。出発だ。薔薇のような空が心地よい風で送ってくれる、まだ見ぬ土地。

 3

 顔を洗って、口を濯いで、いただきましょう。
 朝はパンと紅茶です。
 青い縞模様のスーツに身を包んで、おっと髪形が崩れていないか、もう一度鏡を見てと。

 電車の中には、いろいろな人が居ます。
 黒いスーツに身を包んだ背の高い30くらいの女性。鼻が高くえらが張っていて、真っ黒な髪の毛を後ろに巻貝のように束ねています。この人は日経新聞に見入っています。

 リュックを背負った40くらいの男、口の周りにひげを蓄えて、じっと一点を見つめています。ぼさぼさ頭のTシャツをぞんざいに着た若者が長い脚を広げて坐って、携帯を器用に右手でぴこぴこしています。50くらいの二人のサラリーマンが、くたびれた表情で窓に見える景色や天上に目をやったりして、ときどきは何かささやき合っています。

 電車はカタコトとリズム正しく音を立てています。時折は、キーと耳をつんざくような大きな音を立てますが、たいていはカタ、コト、カタ、コトです。じつはある時これが、カタンコトン、カタンコトンと聞こえてきて、こちらの方が気に入って、それ以来、カタンコトンと聴くようになってしまっています。

今朝も、カタンコトン、カタンコトンと心の中で歌でも歌うように聴いていると、これが何故か連想的にロッコン、ショウジョウ、ロッコン、ショウジョウとなってきましてね、もうこれから離れられません。六根清浄、六根清浄、面白いでしょう。

 六根清浄って言葉をどこで覚えたか思い出せませんが、とにかく、この言葉を心の中で繰り返しているうちに、電車の中にいる人たちみんなが小声で「六根清浄」を唱えているように聞こえてきて、そう思うと黒スーツの女性も、Tシャツもおじさんらも表向きはあんな姿であるけれど、それは仮の姿であって、じつはみんな解脱しようと頑張って修行しているのだなぁ、ということが判りました。

 電車を降りて、急ぎ足に行交う人々を見ると、もうみな鈍色の衣を身につけた苦行僧のように見えました。

 4

  O.サックス氏の本にあった。

 眼球の疾患で生後間もなく盲目になった人が、50歳になってから眼の手術を受けた。
 彼はそれまで按摩で生計を立て、身の回りのことに何の不自由も感じなかったし、
 野球放送をラジオで聴くことをこよなく愛していた。
 が、周囲の人に勧められて手術を受けた。 

 手術は成功し、眼球の機能は戻った。
 で、彼は物が見えたか?
 案の定、he didn’t look at anything.
 彼の目に映ったのは光と色と動きとの
 無意味なぼんやりした混沌であった。

 この症例から判ること。
 われわれが当たり前だと思っている〈このような世界〉は、
 もともとそのようなものではなく、
 そのように人が創っている、と いうこと。

 5

 こんな曇りの日には
 いつものように言葉遊びをいたしましょ。

 Make haste slowly
 A wise fool
 An ugly beauty
  faultily faultless
  cruel kindness
  quiet noise
  ……
 
 
   

  

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今日この頃

 
 さうさなぁサムラコウチの曲よりも
   苦労話に人感動す

 広島の人はなにゆゑかう言ふの
   あやまちはもうくりかへしません

 つややかな氷のうへに選手立てば
   あたり一瞬真空になる

 スケーター狭いリンクで競ひあふ
   もっと遠くに行けばいいのに

 スノボーの選手は空に舞ひあがり
   その悲しみは天使にも似て

 カーリングその点数のつけ方は
   謎のままにてよしと決意す



   

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雨上がりの庭

先夜の豪雨やんで、そのあした…。

 
 野秋去り庭のしめりにやすらへる
   草のうちからこほろぎの声


 しめやかな朝の大気にたたずめば
   そこはかとなく満ち足りてをり


 静けさに木の葉がくれの怪のものか
   風鈴そよと鳴りてをさまる


 命とは幽界に根を張る草の
   小さき白き一輪の花


 かくてかの栄華を極めしソロモンも
   ひと花すらもえつくらざりけり



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八月風景

 常のことオリンピックの選手らの
    あの瞬間は美しかりき

 早朝の地下鉄のなか黙々と
    「日経」を読む若き社員ら

 十年で貿易額が倍増と
    嬉しくもなし楽しくもなし

 日本の大学院は不味いのか
    よけて通るよ世界の猫ら

 引越して何考へてゐるのやら
    いぢめ殺した生徒と親は

 竹島に行く勇気なき議員らが
    魚釣島に上りゆくみゆ

 お盆とは死者に逢へると聞きゐしが
    レジャー楽しみ遠く行く人

 盆明けの空にそびえる雲雲の
    そのま白さに堪へられぬわれ

 群トンボ 去って静かな夕ぐれの
    庭の大気のほの朱きかな

 人類の永遠のさがの剔抉(てっけつ)を
    こころにいだき女性記者死す

 信仰は危険なりともこれなくば
    蕭白もダヴィンチも描かざらまし



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雨後の庭

今年は咲くのも散るのもほんとうに遅かったですね。
早いところではもう桜が開花しているらしいですが・・・、
まだ、うちではまだ梅の名残り。

如例凡句仕奉候 

庭椅子


春雨に うたれて静か 椅子の上





雨後の庭2


紅梅の 宴のあとの 庭ひろし




雨後の花びら


 
花散って この世あの世に よみがへる


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テーマ : 俳句 - ジャンル : 小説・文学

二月尽の庭

今年の冬は寒かったですね。二月の駄首詠納め 
 

蕗の薹 ヒヤシンス チューリップ
蕗の薹                   ヒヤシンス                  チューリップ
 近ごろは忘れられたる球根の
    突如芽を出す枯れ草の上




梅
 梅の芽の赤の鮮やか増す日々の
    今年は遅し何をためらふ




龍のひげ
 龍のヒゲ裏庭角の岩かげに
    かくれて抱く青玉の濃さ




鉄線
 鉄線の冬枯れ枝のきたなきに
    近づき見れば新芽付けたり




やぶ椿
 やぶ椿今年は寒き春なれや
    一輪咲いて孤独深まる




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月蝕

 先日の月蝕に見惚れました。月蝕そしてまたLunar Eclipseという文字や響きに、小生は想像力が刺激されイメージが膨らみます。三島由紀夫のあの最後の小説の題名が当初は『月蝕』だったということが思い起こされます。

 夜十時前、流れる雲にちょくちょく邪魔されながらも月面に地球の影が映し出されて、あたかも巨大な理科の実験室に居るような気になりました。

月蝕1 月蝕2 月蝕3 月蝕4

     愚作三首。

 心中であれが地球の影なのだ
      地球の影と連呼する

 ほんたうに月は地球の幼友と
      思ふ今宵嬉しさつのる

 月影の刻々変はる三時間
      寒さを忘れカメラを覗く



          

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鎮魂祭

昨日、大神(おほみわ)神社の御神体におはします三輪山と石上神宮の鎮魂祭に行きました。上天気で初冬の澄んだ空気が気持ちよく、山々の美しかったこと。

三輪山


 三輪山 三首

 むかしより幾人々の踏みし道
  わが足もまた踏むこの神山を

 霜月の大気の中をつらぬいて
  霊気をはなつあまた岩坐(いはくら)

 時やある所やあるか今ここに
  わがいのちなる二本(ふたもと)の杉


 石上神宮鎮魂祭 三首

石上神宮


 門前の大杉の影さらに黒く
    つるべ落としの夕暮れの空

 人々の集ふ暗闇しづまりて
    魂(たま)振りの鈴おごそかに鳴る

 邪を除き国を創りしすめみまの
    たましひ復活今宵始まる




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テーマ : 神社仏閣 - ジャンル : 学問・文化・芸術

高熱を発す

 不覚にも風邪をひいてしまった。いや風邪でないかもしれない。とにかくうっとおしかったのは頻尿である。三日前は一晩に八回もトイレにおきた。排尿も困難を覚え、強い尿意はあるがスッと出ない。出るまでが痛いと言うか、抵抗があるというか、細い管から無理やり水を流すのだが、無理に圧力をかけると却って管の途中の狭窄部が締まってしまいそうで、ゆるゆると流れだすのを待たねばならない。

 しかし、出始めると、これがけっこう快感で、自然に態勢がよくなるというか、視線が窓の外にいく。しかし、尿線は細く、晩秋に遅れてきた一匹の虫がとぎれとぎれに小声でジージーと鳴いているように、心細く侘びしい。ややあって途切れる。しかしまだ出るという感覚はある。下を向いて、しかし焦らず再流を待つことしばし。またチョロチョロ出る。少しの快感。たぶん3分くらいかかって一通り終えると、幸い残尿感はない。昼間は夜間ほど頻尿が気にならない。明るさと習慣がそうさせているのであろう。

 体の感覚によって大体の体温を予想できる。顔などのほてり感、腰や節々の痛み、とくに外界空気の独特な触感。この触感は、ふだん我々がいかにわずかな空気の温度や動きの変化を感じているか、そして熱のためにいかにこの感覚が過敏、あるいは大抵は鈍磨するか、を認識するという感じだ。

 それはちょうど、皮膚の限局した一部分に触ると痛みを強く感じたり、あるいは逆に鈍くなったりしたときに、ふだん健康なときに意識するほどではないが感じている、ある適当な感触に思いをはせる経験と似ている。

 高熱の感覚は内部感覚であって、原因は外界にあろうが体内にあろうが、息苦しさ→体の置き場所のなさという感覚と言ったほうがあたっている。

 高熱時、これは致死的な病気の始まりではないか、と思おうとした。人はなぜ易易と死んでゆくのだろうとよく思うことがあった。しかし、高熱の時は、もうただ息苦しくて、きっと死ぬ人は、今までの自分のこの世の関心事はどうでもよく、なんとか早くこの苦しさから脱しいと感じるのがせいぜいであるのじゃないかな。だから健康な時の不満などは口にしない。

 ところが、体の感覚も戻って来て、病気も回復してきたと今朝感じた。それはたしかに嬉しくすがすがしい気持ちだった。窓を開けながら、それと同時に感じたことは、またあの日常がやってくるのかという思い、もう少しあの非日常に浸っていたいという気持ちだった。

二首

 いつまでも咲くな槿(むくげ)のうすむらさき
  移りゆくこそ人の世の中

 このごろの夜はたのもし秋の虫
    いまばかりぞと懸命に鳴く


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テーマ : 健康 - ジャンル : 心と身体

台風来襲

昨日から丸一日強風が吹き荒れている。よほど台風の歩みが遅いのだろう。ときどきパラパラと大粒の雨が風に混じってくる。
 
 我が家は前が緑地だから風の音がすごい。夜は怖いぐらい。見ると、大きなドングリの木の枝にカラスが二羽しがみついている。風の向きが変わってカラスの後ろから吹きつけると、おっと危うく落とされそうになる。すかさずカラスは向きを変える。枝全体は、嵐の波間を漂う船のように、大きく揺れている。

     台風緑地


 あるとき、カラスは足の力が尽きそうになったのか、落ちたというか、下方に飛んだ。残念ながら行く先は見えなかったけれど。密な枝葉の木の中に隠れたらいいのに、と思った。

 このたびはエサもとりあへず高枝を
      離して落ちぬ風のまにまに (

 窓辺のプラスティック容器にいるメダカの稚魚たちも何とはなしに不安そう。


        メダカ室内


  メダカの子 野分の空を にらみをり


           ここ↓↓


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比叡山へ

 一昨日、突如思い立って比叡山に行った。残暑の季節とは言え、この日は晴れと曇りと雨とが交互に繰り返され、暑さに悩むほどではなかった。

 ドライヴだったので、途中ふと目に留まった三井寺の看板に誘われてこの寺に寄った。思えばここは比叡山延暦寺と度々争っていたのだ。大きくて立派な金堂。中でじっと結跏趺坐しておられる大日如来がいい。


三井寺


  しづけさや 如来も聴くか 蝉の声


                                     

 三井寺と言えば鐘。鐘と言えば春の夕暮れ、入相の鐘に花ぞ散りける。今は初秋。しかしせっかく来たのだからと思って200円払って鐘を撞く。良い音とは思えなかった。薄い銅板を叩いているような気がした。あるいは遠くで聞けばいいのかもしれない。

 一渡り見たら急に大雨が降って来たので、ここで雨宿りがてら昼食。ちょうど出発時に晴れてきた。

 比叡山ドライヴウエイに入る手前、立派な神社が否応なく目に留まる。近江神宮とある。もちろん寄らずにいられない。出来るだけ奥まで車で入っていく。と朱の立派な楼門が聳えている。

近江神宮


御祭神は天智天皇。なるほどここが・・・。どこからか厳かな雅楽が流れてくる。さざなみの滋賀の都はこの辺りであったのか。その海に浮かべた船上で豊の明かりを催す大宮人たちを白昼夢に見る。

比叡山は思ったより高い山だ。カーヴが続く上り坂を行くこと20分ばかり。広い駐車場があり、バスも数台停まっている。ここが最澄で有名なところか。人並みに根本中堂を見る。この横にまた釣鐘があるので撞いてみたくなった。一撞き50円也。さっきより大分安い。三井寺の名鐘より強く長く響いた。

鐘を撞く


お祈りして国宝殿へ。四天王像をはじめ優れた仏像群に恐懼する。もう完全に仏教で生きていた平安時代の人々を想像する。

そして頂上に向かう。日が照って暑い。しかし、展望台からぐるっと一周の眺めは素晴らしく、竹生島、大津、京都、大原の位置関係がよく判った。ふだん見ないようなダイナミックな雲が眼前に広がっていた。


近江風景


  人々は静かに暮らす
  みづうみの恵みをうけて
  さざなみの大津の町は
  しばし待つ秋の目覚めを

  みづうみに浮かぶヨットは
  名残を惜しむ夏の輝き
  あの雲は
  夏と秋との交差する
  空のざわめき

  吹く風は爽やかに
  うなじに触れて
  あらたなる響き
  あらたなる言葉となって

  遠い昔の人々の
  葬送の嘆きにも似て
  海を越へ山を越えて

  どこか異国の寒村の
  正午を告げる教会の
  鐘の音に混じり合ふ。



         ここ↓↓

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今朝三題


サイレンにおどろき見れば
   隣人の救急隊に運ばれてゆく

 春の日のかすみの空にあくがるる
   鳥の飛びゆく後を目で追ふ

 今日はまた東北の空いかならむ
   佐保姫神よ救ひたまへ



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梅ほころびる

またこの季節がやってきた。歳とともに一年一年が速くなる。
とくにこの我が家の梅が咲くときは、朝と夕とはもうはっきり違っている、何とか時の経つのを押し留めることはできないかという焦燥感にかられる。こんなときは、小生には時間の経つ音が聞える。

久しぶりに写真と拙歌を披露。

梅1

枝枝のうす赤玉の鈴なりに 
 朝日のさして大気ゆらめく




梅3


老木に ぬっと芽の出る 雨水かな




梅2


またれつる梅の木の芽はほころべど はや散ることの憂ひ始まる



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晩夏の名残り

 それにしても、わが庭には、季節はずれというか、長い夏の残響が聞えています。
すべて今日の映像です


白い百日紅(さるすべり)              
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槿(むくげ)
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 月下美人は毎年、7月~9月にかけて、2~3回咲きます。こんな遅くに咲いたのは、初めてです。

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 かくも濃き白さを出すは一年(ひととせ)の
    しのぶこころのゆゑにぞありける

 遅れ来てほんの一夜の秘めごとの
     甘きかをりもあした消ゆべし


朝顔も今年は遅くまで花開いていますね。春に欲張って種を撒きすぎたので、フェンスが「花ざかりの森」となってしまいました。
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かぎりなく 夏のなごりを 尽くしをり

あの蓮は無惨にもかくのごとし
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 蓮折れて 一夏の栄華 そらに消ゆ


        
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仲秋の名月

今夜は仲秋の名月。やはり薄がよく似合いますね。

それにしても、とても驚いたのは、今朝、クマゼミの鳴き声が聞こえたこと。一瞬わが耳を疑った。
遅れてきた一匹であろう、もう仲間は逝っちゃったのに・・。
9月下旬というのに、昼間は真夏日だったところも多かったとか。

さっきまで、皓皓と月が輝いていたが、今はすっかり厚い雲に覆われてしまっている。
今日の満月は小生に昨年とはまったく違った光を投げかけた。
例によって駄作。

つぎつぎと流れる雲に隠されぬ
    月の光のつよきかがやき

おほぞらに渡る月かげ広くして
    われに生きよと言ふ声のする

さまざまな虫たちもきて名月に 
    向かって祈るその声明の音


名月の また新しき 命かな




月の満ち欠け
死と再生と
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戦争と和歌

『戦没者遺詠集』を読んでいて我が国の和歌の伝統に思いを馳せた。幾つか偏愛的にピックアップしてみる。
 山田平八 享年24歳
君のため捨つる命は惜しまねど心にかかる峯のむら雲

入営して戦地に赴く兵士が、故郷の方の山であろうか、山山にかかっている雲の美しさ・あやしさに心を奪われている、その剛毅と詩心と共存。その態度のノンシャランな美しさに、小生心を奪われる。

 加藤啓一 神風特別攻撃隊 享年21歳 

うぐひすも春風吹かば鳴くものをなぜに此の身は春を待てぬや 

これから出撃というときになんと明晰な自意識をもてるものだろう。

散りて行く我が身なりとは知りながら蝶ぞ恋しき春の夕空

 この蝶が断然すごい。蝶は恋人、親、あの世の誰か、何にせよ、〈蝶〉でなければならない。

菅野繁蔵 新風特別攻撃隊 享年22歳
出て征く今日の我が身をかへり見て大和乙女の微笑ぞ知る

出発の日にこれまたなんという少年らしい初々しい日常的な自意識だろう。

木村義任 陸軍特別攻撃隊 享年22歳

こんにちの戦の空に身を挺すいやしき身こそ捨つるときなれ

文学趣味を離れて素直に詠めばなんと明晰豪胆。

柴田禎男 陸軍特別攻撃隊 享年21歳

君が代のやすらかなりせば鄙に住み身は花守りとなりけむものを

21歳とは思えない。返って決意のほどがうかがわれる。

山田二郎 硫黄島にて戦死 享年24歳

寝つかれぬままに幕舎をうちいでて仰ぐ今宵の月ぞ清けき

月のさやけさこそ不易。己の生き方はいかならむ。

平野亨 海軍少佐

ひたすらにまちわびし出撃の朝ぞ光は四方に輝く

歌の姿はますらをの輝きそのもの。人麻呂の「ひなみしの皇子の尊の馬並めてみ狩り立たしし時は来向かふ」を直ちに連想。

 みな、当然のごとく祖国を思い、己の立場について悲愴にならず平常の素直さと率直さを保ち、危険な状況を前にしてなんとノンシャランであることかに小生はうたれる。

 そもそも、和歌はスサノヲ命から始まったし、『万葉』巻頭を飾る和歌は、あの荒魂の権化雄略天皇御製である。 荒魂からみやびが生じ、荒魂とみやびは共存し、おそらくその源流を同じくしているのじゃないかな。

たけきもののふと和歌。自分の生死についてさえ無頓着な力と単純明快な美しさ。和歌は元々そのようなものであって、後に広がってさまざま感情が絡みつくようになったのではなかろうか。
 



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梅雨幻想

不思議だな。
なぜこんなに規則正しく雨粒は
それぞれがまっすぐな線を描いて
落ちてくるのだろう。

それぞれの雨粒は
高い空の雲から
交じりあうこともなくまっすぐに
広さを競う家家の
屋根という屋根の上に
庭という庭の隅々までに 
細いブロック塀の上にも
公園の朽ちた落ち葉の上に
道端に捨てられた
ビニール袋の上にも
ところ構わず
落ちてくる。

かつて文月といえば秋だった。
夏の湿気のなごりある草草の中で
疲れた人たちは体を横たえ
星の降る夜などは
虫たちの声を聞きながら
先祖伝来の不可思議な呪文の
響きを感じ取っていた。

その響きはいかなる楽器をもって
鳴らしても決して表せないような
囁き、朗唱、振動、運動、そして
静寂。
縄文人たちがあの土器に表した
燃えるような宇宙の動きさながら
あらゆるものが、あらゆるものとの
交感を乱すことなく
幾重にも渦巻をなして
つねに動いている。
その静寂。
その音楽。

しかし今。七月の雨。
野にも山にも都にも
至るところに落ちる雨。
あらゆる所を浄化する
天の炎にも似て
山々のカミたちの
村々のカミたちの
怒りと融和。
それはまた誘い、
いつかまた行きたい、
あの静寂に触れうるところへ。



詩人面してこんなもの
書いて、ボケたんじゃない
かわいそうな奴だ
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梅雨風景

音もなき小雨にそぼつ槙の木に
      そろふ若芽のうるはしきかな


  我が家の槙は弱く、よく枝が枯れるので、それを切り落とすため形があまりよくない。しかし、思い切って捨て去ることはできなず、ずっと一緒に生活している。新芽が出るのは遅く、いつもこの頃。

わが門にふいと咲きたる槿(むくげ)花
      傘さす人ら気付かずに行く


雑草といふものなしといふ言を
      思ひだしをり梅雨の庭にて


  昭和天皇が野で草に手を伸ばされたとき、侍従が「それは雑草です」と言葉でお制しになった。天皇答えてのたまわく「世の中に雑草というものはない。みなそれぞれ名もある云々」と。


     
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蛍を見る

 昨夜、近所のお寺で蛍を見た。このお寺は興正寺という大きなお寺で、境内の真中に五重塔がある。その奥に本堂がある。本堂の裏手から側面に沿って新しそうな溝がしつらえてあり、水が絶えずちょろちょろ流れている。背後は多少高くなっているものの、山はむろん丘と言えるほどのものもないから、おそらく水道で水を流しているのではないかと思われる。本堂の脇に池と言うには小さい水の澱みがあり、所々に菖蒲が植っている。

 これは季節限定での設えであろうか。というのは、二、三日前「観蛍会」なるものがあったというのを新聞で知ったからだ。その時は演奏会も催され大いに賑わったのであろうと思われる。どうせ予約がいっぱいで、急に行っても見れないに決まっているから行く気がしなかった。しかし、蛍はすぐいなくなるわけでもあるまい、多少は残っているのではないかなと思い、行ってみた。

 境内には道に沿って小さな明りが灯され、五重塔はライトアップされていて、幻想的だった。目的の澱みの辺りは、暗い。近くの水縁はぼんやりと判るが、何メートルか向うはもう闇である。そして、誰も居ない。すぐ近くには水子供養塔があってちょっと不気味である。
 空気は生温かく、風もなく、しんとして、聞こえものは水が流れる音のみで、何か不思議な人工的な空間にいる感じである。暗闇にじっと目を凝らしていると、ところどころで黄緑色の光が、点滅したり、大きな楕円形の軌跡をゆっくりと描いている。ふと背後から迫ってくる光に気づく。振り向くと一瞬光の線がその辺をよぎる。
 
  さまざまに動く光につつまれて
    さながら無重力の中に居る 
 
  漆黒に 蛍の光 無限円

 昭和二十年、知覧から飛んで行った特攻兵士が予言通り死んで蛍になって帰ってきた話を思い出す。蛍を見た親しい人たちは涙を流し約束の歌を歌ったとか。

 ほんとうに蛍は死んだ人の霊魂のようだ。

  今はなき愛(かな)しき人のふいに来て
    あはれと思ふ小さき光

『夕顔』ふうに追加

  前(さき)の世の愛しき人か蛍火の
     ほのぼの見えてなつかしきかな




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時事川柳

「時事川柳十連発」・・・英訳付き

○ ほんたうに 分かってゐるの おぼっちゃん
Can you really understand , you a greenhorn ?

○ 豆鉄砲 くらって平気 不思議な目

What strong and mysterious eyeballs he has !

○ 八方は 美人にならぬ 塞がるよ

Everybody’s friend , everybody’s enemy.

○ 友愛は 怒り引き出す 手立てかな

The empty friendship will only provoke the anger of friends.

○ 国民が 選んだのよ あの人を

It is we the Japanese people that have chosen him.

○ 日本人 誇りをもって 生きたいが

I have hoped and hoped for long years to be proud of my country.

○ 五月晴れ 鳩が飛び交ひ 平和さう

Fluttering of the doves on a clear day seems very peaceful .

○ 憲法も ディズニーランドも アメリカ製

Thanks to USA , we can have the earthly paradaise.

○ 手当くれ 道路もタダだ いい国だ

I love this country because of the child benefit and free of expressway.

○ ボケてても 楽しみたいよ いつまでも

Anyway it’s the best to live long merrily like a dog !



 ヘンテコな英語でごめん(ぺこり)・・・どなたか直してください



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新芽の力

 今年の四月は急に寒くなる日が多かった。やっと本格的に暖かくなってきた。観葉植物を入れておいたビニールハウスも撤去せねばならない。そしてまた今年も蓮の栽培に挑戦だ。昨年宇佐神宮からもらってきた種を数個、頭を削って水の中に浸す。一週間ぐらいして芽を出したかと思ったら、ぐんぐん伸びる。

 ガラスコップに入れてあるから、新芽の成長がよく分かる。昨日は朝から夜までの12時間くらいで1センチ以上伸びた。昨夜から今朝までは2センチくらい伸びている。そして思った、1時間で1.5ミリメートルくらい伸びている、何という増殖スピード、顕微鏡で見れば休みなき細胞分裂・増殖の現場を見ることができるであろう、これは癌細胞と同じだ。

 思えば、今これからの暖かくなる季節は、あらゆる木の芽がそうなのであるが、典型的には藤の蔓やタケノコなどが一日に何センチと猛烈な勢いで増殖していく様が目に留まる。いったい一日に何兆個の細胞が生まれているのか。しかも、これが至る所で!

 一句 春昼や いつのまにやら 葉の茂り

 春の日のこの生命力! 地上のかくも旺盛なタンパク合成力はどこから来ているのか。おそらく地球外惑星においても同じ力が働いているのであろう。全宇宙にみなぎる物質に働きかける力。

一句 春山はうましあしかびひこぢの神

 タンパク合成を制御しているのは何らかのホルモンとか酵素であろう。いつぞや素人考えで、タケノコなどの増殖旺盛な新芽をとくに若い時に沢山食べれば、そこに含まれるホルモンなども摂取でき背が伸びるのではなかろうかと思って遅まきながらよく食べたことがある。いま考えれば癌になりやすくなっただけではなかろうか、とも思う。 

増殖よりも秩序形成能だ。秩序すなわち他の細胞との協調がなければ器官を創れず生体ができない。
 そこには何らかの目的があると、われわれはどうしても思いたくなる。

 
 宇宙に遍在する力に
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矢作神社参詣

 先日暖かい日、岡崎市にある矢作神社に行きました。矢作神社は、ヤマトタケル東征の途中、ここの住民を苦しめている族を退治するのですが、川の中州に生えている一万本の竹を取ってスサノオ命を祀り賊を退治したという古事が由来だそうです。
 初夏の陽気で、車の中は窓を開けていても耐えられない暑さで、エアコンをつけっぱなし。

 春靄をつらぬく光満ちあふる
       路をすすめりいにしへもとめて  

 道に迷って、こんもりした森を目当てに行くと、確かに神社である。しかし、鳥居には「村社 大友神社」と彫ってある。看板の説明に、672年壬申の乱で天武天皇に敗れた大友皇子が、このあたり三河を廻っていった時に寄った地である。これはこれは、偶然とはいえ貴重な発見だ。

 をさなごとその母のゐる境内に
       大友皇子の御遺跡とあり  

 裏の方で草取りをしているおじさんに矢作神社の場所を訊く。まだ2キロくらい先であると。
 矢作川の土手沿いの、先ほどよりだいぶん大きい杜が見える。それが目指す矢作神社である。

 大木のあちらこちらに木魂する
    小鳥の声はこの世のものか

 東征のヤマトタケルをすくひたる
      竹むらすずし狛犬の横

 休みなく大水はこぶ矢作川
     川面しづかに影をうつせり


   


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新緑の候

 四月十日。晴れ。午前十時。
 明るい空はうす青く、真っ白な繭のような雲が所々に少しばかり浮かんでいる。我が家の前の公園に生えるドングリの木木は、その枝先に小さな浅緑の点々をたくさんつけている。萌出る春になりにけるかも、という文句が浮かぶ。何と美しいのだろう。

 光は緑地を斜めやや後ろから射していて、薄い若葉が背後から照らされて鮮やかな黄緑色に輝いて、緑地の奥行きが顕である。こちらの頭を左右に動かしながら見てみると、まるで舞台のセットのように、透明で軽やかな空間が浮かび出る。

 午前十二時すぎ、先程より陽は高くなって、木木を真上から照らしている。そのため景色が平面的になった分だけ、葉の色は一様に強くなり、こころなし緑が深く多くなった様な気がする。ああ、今日一日だけでもそのぶん葉は成熟してしまうのだ。

 今の瞬間よ、止まれ。と叫びたくなる。午前の光に照らされた若葉の浅緑は、初々しい少女の頬のように美しい。
 
  少女子の にほひたまゆら 春の朝
 
    をとめご

お粗末!

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今日は1月27日

この日は小生にとって特別な日だ。

まず母の命日である。ふだんよく母のことは頭に浮かんでくるが、晩年の詳細はできるだけ思い起こさないようにしている。あまりにもつらいから。母の残した手帳に書いてあった歌一つ。

栗の皮落ち葉を焼きし焼却炉小雪舞ふ畑に白白と佇つ

小生の生家の道一つ隔てた畑があって、昔はエンドウ、ナス、サトイモなどがよく採れたものである。子供の頃はよくここで遊んだ。いまでも柿・栗・柚子・檸檬の木があって季節季節にはよく実をつける。
この畑の中ほどに銀色の焼却炉があった。晩年母は一人でこの家に住んでいた。

この歌の姿。焼却炉はたくさんの木の葉を焼いてきた。そしてすべての思い出も焼いてしまった。冬、小雪舞う中にこの焼却炉が一つぽつんと佇んでいる。この冷たいしんとした景色の中に一人でいること。それだけだ。それは人間の本然の姿ではないか。小生は、後になって、母の心をふっと通り過ぎた〈純粋な孤独〉とでもいうようなもの、人間が自然の中に居ることの赤裸々な感覚を覚えた。こんな寂しい風景を見たことがない。

それから源実朝の命日。

日本民族の、われわれの心の無意識の深いところで今なおその残響が残っている暗い事件、すなわち源平の合戦。続く鎌倉幕府開幕は、源家・北条家を中心とする権謀術数・百鬼夜行の陰惨極まりない世であった。不幸にして三代将軍になる血筋に生まれた実朝は政治家向きとは反対の魂であった。
実朝は少年時代より、若くして殺されることを予感して生きたという。あまりに素直で純粋な魂、時代に対してあまりにも透徹した意識、このような少年とこのような陰惨な現実との絶妙な組み合わせから生まれたのが、あの『金塊和歌集』だ。(塊は木偏だけど出てこない)

そんなことを念頭において、例えばこんな和歌を読むと、その余韻が胸をえぐる。

くれなゐのちしほのまふり山の端に日の入るときの空にぞありける



それからこの日はまたモーツァルトの誕生日だ。

モーツァルトについてどう感じるか。人様々であろう。宇宙一の超天才とか、神の使者とかいう観点から離れて、今日この日は、もっとリアリスティックに感じたい。すなわち、非常に素直な、そして努力家である作曲家。

この世に生きるということ。怒りでもなく悲しみでもなく笑いでもなく、しかもそれらの全てであるような名状しがたい感情に襲われた時、ふと例えば『フィガロの結婚』の歌がどこからともなく沸いてくる。そして、自分がこの世に生きていることを確認するというか肯定する。上手く言えんな。・・・今K.488が頭に浮かんでいる。

それにしても、『フィガロ』の台本作者のボーマルシェというのは不思議な傑物だ。文学者?軍人?スパイ?大黒幕?革命気分で沸き立つパリを中心に神出鬼没、アメリカ独立に尽力したことでも有名だ。こんな男と天衣無縫ともいうべきあのモーツァルトとの組み合わせが、これまた何とも面白い。おそらくモーツァルトにとって、どんな世俗の騒ぎでも音楽にならざるはなし、といったところか。

モーツァルトの周囲は、彼をどう見ていたであろうか。口うるさい奥さんにがんがん言われながら、家計のために髪を振り乱して作曲に専念している、素朴で冗談好きなお人好し。
そして死んでも自分の墓はない。その他大勢の共同墓地に捨てられた。



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冬のあぢはひ

素人短歌五首啓上仕候

寒さとは何を言ふのか寒さとは 
   身を引きしむるほどよき刺激

より高く昇ればさらに見えてくる
   町の成り立ち人のおもはく    

大寒とこよみは告げどわがこころ
   燃えるものあり春日を生きむ              

梅の枝赤みを増せばほのぼのと
   あたりの空気動きてみゆる

水仙のあまたの顔を寄せ合ひて
   何を話せるたれの噂か


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正月

年の変わり目、小雪が舞う中、満月の光がじつに幻想的でしたね。
元日の朝の雪景色もめずらしかったですね。

あけぼのや 国旗はためく 雪のうへ

餅を焼いて、ご馳走を食べて、新聞見て、部屋をちょっときれいにして(いまごろ)、
親戚が来て従兄弟たちとトランプして、年老いた叔母達が食べ過ぎないように注意して、トイレに立つときは支えてやり・・・
何十年と続いている新年の定期行事は終わり、そして火が消える。

人生はかくも短しと思ふ今宵一月三日



今年もよろしく

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対カラス奮闘記

 この季節になると鳥が多くなる。数日前、我が家の前の緑地ではカラスが八匹くらい集まって、騒がしくしている。よく見ていると大体がペアをなしていて、そこに別のカラスが近づく。それをペアの一匹が攻撃をする。というふうに見える。そうか巣作りの季節か、と思っていた。

 ところが、昨日からかれらの姿が見えなくなった。そうか、今年はこの緑地では巣作りをしないのか。よかった、よかった。カラスが巣を作るとうるさくてしようがない。どうもカラスの鳴き声は好きになれない。雛の声でもいやだ。

 思い返せばその昔、カラスに我が家の池の物をずいぶんとやられた。とくに悔しい思いをしたのは、何匹もの亀を取られ惨殺されたときだ。その時は、小生復讐の鬼となって、何とかあのカラスを捕まえ虐待し晒しモノにして今後の見せしめにしようと考えた。

 いろいろやった。
 池の縁に釣り針つきの餌を仕掛けた。しかし餌だけ盗られたり、糸が切られていたり。
 また睡眠薬入りのオレンジも仕掛けたが、それだけは食べなかった。

 また庭に鳥もち(ねばねばのネズミ捕り)を置いて、その前に餌を仕掛けておいた。数時間後、餌は全部食べられ、くしゃくしゃになった鳥もちが傍らに転がっていた。いちおうかかったのだ。もっと強力な鳥もちを広く仕掛けたら、生け捕りにできるかもしれぬ、と期待に胸をふくらませた。

 今度は畳二枚分くらいの広さに敷き、その中心に餌を置いておいた。小生二階の部屋から根気よくじっと観察していた。と、しめしめカラスの注意を引いたようだ。電柱から近づいてくる。そしてついに洗濯竿の上まで来てじっと餌を見ている。小生はどきどきしながら心の中で叫んだ、さあ来い、いつものように降りて食べろ! しかし、怪しい雰囲気を察したのか、そこでじっと見つめるばかりだ。あいつ何を考えているのか・・・。こちらは手に汗が出る。動悸が続いて苦しくなる。そのとき、あいつカーテンの陰から見ている小生をちらっと見つめたような気がした。なんかやばい雰囲気になってきた。とうとう敵は左右に首を振り、ついに餌のところまでは来ず、去っていった。・・・

 その後、思い出すだに腹立たしいことではあるが、鳩が引っかかった。こいつ小生が仕掛けるところを見ていたはずなのに、引っかかるなんて!何という間抜け!何といういやしさ!
 まあ野鳩のごときは敵ではないから。逃がしてやったけれどね。

 結局、カラスには根負け。完敗宣言。せいぜい庭に餌を仕掛け、食べに来たところに大声を出しながら草履を投げ(コントロールが悪いので絶対に当たらない)脅かしただけに終わった。

 ついでに、野鳩といえば、よく鳴く時期がありますね。夏ごろが多いか・・・地域によって、或いは血縁系統によって、鳴き方が少しずつ違うことに、注意していると気がつくようになった。
 小生は、庭で日向ぼっこしながらよく聴いていて、それが文章に聞こえてくるんですね。我が家の辺りでは、鳴き方は、

「コマッタカッコウ、コマッタカッコウ・・・・コマッタ(必ずここで終わる)」

「キュウシュウアッタカイ、キュウシュウアッタカイ、・・・・キュシュウ(必ずここで終わる)」

というのが、圧倒的に多い。いろいろな地域の鳴き声を知りたいですね。

 カラスのために 

 声あしく ゴミをあさりて 生くるとも 子思ふこころ 人にまされり

 ハトのために

 何ゆゑに さとくあらねば ならぬのか ただおほらかに 生きるのがよし



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冬の庭

 今年は柊(ひいらぎ)の当たり年だ。先月二十日位から白い花をいっぱい咲かせ、あたりに香ばしい匂いを放っている。
 この頃になると雑草はなくなり、落ち葉を取り除くと、殆どの部分、土があらわになって、すっきりしている。冷ややかな空気の下のこの簡素な庭がとても気持ちよい。
 庭で一番好きな季節はと問われれば、小生はためらいなく冬が好きと答える。


           09.12.5冬庭 002            ひひらぎの あまき香りに 鬼も酔ひ

  ちょうど今、ドウダンが真っ赤な葉を少しずつ落として地味な薄茶の繊細な毬藻のような枝細工になろうとしている。庭の中央には今まで目立たなかった万両と千両が赤や橙の実をつけている。ところどころには水仙の葉が勢いよく群生している。年内に白い花を咲かせるだろう。椿の蕾も日に日に膨らみを増している。

 蹲(つくばい)に見立てた石臼の水は冷たい空気の中で引き締まっている。ときとして吹く風に遠慮がちに応えている。庭の周辺ではよく伸びた南天が赤い実をいっぱいに付けて、ここだけはにぎにぎしい。おっと忘れそうだ、その手前の剪定を終えた二本の百日紅(サルスベリ)は完全に冬眠の体制だ

         09.12.5冬庭 005
松と槙金木犀も千年の翠を湛へ冬日寿ぐ
 
 
まつとまき きんもくせいも せんねんの みどりをたたへ ふゆひことほぐ

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プロフィール

うたのすけ

Author:うたのすけ
世の中の人は何とも岩清水
澄み濁るをば神ぞ知るらん

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