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大和魂とは 4

大和魂という言葉が、われわれの多くに戦争のイメージと結び付けられるのは、やはり戦争中の軍部やマスコミの喧伝のゆえであるのでしょう。
 
 ここでまた基本事項を確認します。

今は平和時ですが、戦争時であれば、勝たなければならないというムードが国民の間で盛り上がるでしょうし、そうでなければいけません。政府もマスコミも国民も、やる気がなければ負けますから、初めからしないほうがいいですね。とにかくやると決まったからには、全員一丸(挙国一致)となるよう政府やマスコミは国民を一時的に洗脳しても、ムードを盛り上げねばなりませんね。やりたくない人はやらなくていい、なんて優しいことを言っている場合じゃないですからね。
 しかし、この雰囲気作りは、べつに戦争時のみならず、いま平和時でも、われわれが常に職場で経験していることではないでしょうか。戦闘状態にある組織は全体主義のほうが上手く行く。

 ついでに横道に逸れますが、もし自己の属している組織が不正を犯していると知ったとき、多少のことなら目をつぶるでしょうが、それが多くの人に迷惑をかけていると知るならば、例えば大塩平八郎のような人が現れて、告発するでしょう。それはどこの国でもみられうるでしょう。しかし、ただ己一個の問題としてどこまでもこれは正しいのだろうかと問い続けていく姿勢はキリスト者のものです。もちろん日本に限らず偉い仏教僧でもそういう人は居たでしょうが、罪(自己欺瞞)という強力な武器を梃子として自己自身を弁証法的に追及するのはキリスト教本来の姿勢であると小生は想像するのです。
 
 話を大和魂にもどしますと、資源の乏しい日本は対米戦争において、どうしても短期決戦で決めていきたかった。国民一丸になって大国米国に立ち向かっていくには、有効な標語を必要とする。
 いまバレーボールの試合で、応援団が、激しく、「頑張れニッポン、バン・バン・バン」とやっていますね。大人しい小生は見ていて恥ずかしいような気持ちになるのですが、まあ選手を鼓舞するには、標語やリズムが効果的なんでしょうね。
 「鬼畜米英」「神国日本」「撃ちてしやまむ」「欲しがりません勝つまでは」等。伝統ある祖国を守るためにわが身を挺するという意味においてはやはり「大和魂」が相応しい感じがしますね。戦争当時のマスコミ等の残響がわれわれの大和魂のイメージにまだ残っているのでしょう。そうして、そういう言葉の広がりというか概念は、また世が変われば変わっていくのだろうと思いますがね。

    *

 倒幕のエネルギーとなった大和魂とまことの道の源泉に遡ろうとする大和魂とが一つになって、明治期の日本の国際的独立のシンボルとしての国家神道の裡に棲みついたのではないでしょうか。

 その後は、陛下自身どのようにお感じになっておられるか知る由もないが、われわれ国民は、戦時においても平時においても、大和魂を神道に、そしてその祭主である天皇にその源泉をもつ、と感じて生きる国民となった。そして結局そういった宗教性の中に道徳観念をも取り込んで、ついに真善美の究極の観念としての天皇およびそれを守るべき力を指す言葉となった。

 そういった物語を長い時間をかけて創り上げてきた日本人。この物語の非論理性こそ、日本人の生の根源である。つまり天皇、生身の人間が一個の観念であるとは、それこそ絶対矛盾的自己同一。この矛盾を平然と生きている日本という国の面白さ。しかし、こういった矛盾は厳密には日本に特有のものではない。キリスト教においても、イエスは神であり人である。三位一体など理屈で考えていても永遠に解らないものだ。民族の夢の根源は理性を超えている。

 その点、ユダヤ教とイスラム教は論理的にとても明晰だ。唯一の超越的な神がある。そしてモーゼもイエスもモハメッドもすべての人間と同じく人間であるに過ぎない。
 
 そして、今ふと思いついたが、天皇の矛盾的存在は、皇太子のあり方をめぐって、現在も大きな問題を生み出している。
 つまり、天皇は、人間として!どうあっても人格者であらねばならないという意見。

そして一方、天皇のこの世的な存在根拠は万世一系にあり、他国の王様や大統領と違い、人格を云々するのはお門違いだとする意見。

小生は、どちらも正しいと思う。北畠親房は天皇が誤ったことをすれば、お諌めすればよいといった。そうだけれども、大正天皇が大好きな小生としては、変わった人格の人でも、それはそれなりに好いところが発揮できればいいとも考える。だから皇太子は暖かく見守られなければならないと思う。これ自己同一的絶対矛盾(笑)


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コメント

No title

スカイラインV35さん。コメントありがとうございます。いかなるコメントでも、発展の糸口となり、小生嬉しい限りです。こちらからもまた訪問させていただきます。
とにかく天皇は無限にいろいろ考えられそうで、また何を語っても無効になってしまうようで・・・・

こんばんは

今回は大和魂というキーワードにも関わらず、なぜか楽しいやり取りが出来たと思っております。私としては充実の到りでした。

また、今回天皇のキーワードが出てしまいましたが、近代以降の天皇は、西洋のキリスト教的な道徳の根源的な役割を背をわせられた面があると思います。その為に人格云々の話が未だに出るものと思われます。私も”人格”か”万世一系”か、どちらも正しいと思っております。今回のブログを通じて、それが大和魂とも思ってきました。

うたのすけさんのブログをリンクを貼らせて頂きました。これからもよろしくお願いします。

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