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トゥーランドットを観る

METの昨秋のオペラ公演「トゥーランドット」の映画版を観た。一番前の席しかなく、斜めに見上げつづけ、首と目が疲れた。
しかし、なかなか迫力があった。生の声を聴けないし舞台の全体が観れないが、ポイントの部分がアップで観れるから、個々の演技の詳細はよく判る。相撲をテレビで見るのと同じ。

プッチーニは、ご存知イタリア人であるが、外国ものとして「蝶蝶夫人(日本)」「西部の娘(アメリカ)」そしてこれ「トゥーランドット(中国)」が有名ですね。

「蝶蝶夫人」の主人公蝶々さんは、可憐な日本の少女で、家は落ちぶれたとはいえ武士の娘、愛するも生きるも死すも一途な、〈あの日本〉の純真でしかも凛とした美しき女子。アメリカ兵ピンカートンと愛を交わすが、彼に裏切られるも、彼と子供の幸福を願って潔く死ぬ。音楽も甘く憧れに満ちている。

たいする、北京の皇帝の娘トゥーランドット姫は氷のように冷たい心の持ち主で、憎しみと復讐に生き、今まで自分に求婚する多数の男性の命を奪ってきた。そして今回、ペルシャ青年の死をも恐れぬ盲目的な愛によって心を開く、めでたしめでたしの物語。音楽は異様で活劇風で魅力的だ。
最後の二重唱は美しすぎる。心の中で「おっかさん」と叫んだほどだ。

プッチーニは特別意図したわけでもないだろうが、偶然とはいえ、二十世紀初頭の日本と中国とに関しこのような印象をもっていたのだろう。

中国姫の復讐と閉鎖性は、現在の共産党によって組織化され、国家のあり方として完成した。

日本の一途で清純な女子は、欧米に利用され一九四五年に滅ぼされ、そして、現在その亡霊は変質し、友愛精神などと叫びながら、その辺りをさまよっている。

そうそう、この映画のよかったのは、幕間の舞台裏が映されていることだった、裏方が大急ぎで舞台を作り変えているその臨場感に変に感動した。また歌い手や指揮者のインタヴューも面白かった。彼らの人となりが出ていた。インタヴュアーの女性に漲っている積極性が、METのひいてはアメリカという国の自信を感じさせた。


  
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テーマ : クラシック - ジャンル : 音楽

コメント

No title

未見太郎さんは、Pucciniがお好きなんですね。上手く言えませんが、ドラマより歌(うーたー!)、メロディアスで、ほろーっとさせる感じが、太郎さんの心にグーッときやすいのでしょうね。
中国風、日本風、アメリカ風、・・・よくイメージをつかんで曲にできる器用さも、それに通じているのでしょう
liuの言はなかなか素敵ですね。お説の「北京のLiu」ってした方がいいのじゃないというのは、わかります。もう少し長く生かせてくれればね・・・・

No title

うたのすけさん、もう解決済みかも知れませんが・・・。

私は昨年、2012年 お正月過ぎに名古屋でウクライナ国立歌劇場公演を観ました。〈マリアグレギーナのTurandot)。
今また家で別のDVDでカラフ役、カレーラスのを、観ています。

Liuの役柄は、戦いに敗れ王座を奪われたペルシャ王が、逃れる際、王の涙を拭き、物乞いまでしてして助けてくれるる女性に、「なぜ、こんな苦難を分かち合ってくれるのかという問いに、「たった一度、王宮であなたの王子が私に微笑んでくださったからです・・・わたしは(単なる女奴隷)です。」と言わせています。

ロマンチックな設定です。
Liuの張り裂けそうな恋心をうたった、アリアのピアニッシモの美しさはタイトルを〈北京のリュー)にしてもと、思わせてくれます。

このTuradotは、京劇に東洋、西洋の音楽をミックスしたかんじでプッチーニは持っていた中国製のカリヨン(オルゴール)に含まれている異国の旋律をこのオペラに使ったらしいですね。有名な(誰も寝てはならぬ)とは別に、私は何回も合唱などで繰り返される・・・日本の童謡、赤とんぼの、最後のメロディに似た、ミ、ミソ、ラドドラ、ソー・・・・の音が頭から離れません。首切り役人の、不気味さや、姫の激しい惨酷な要求を、緩和してくれていました。

Madama butterflyt とこの Turandot は筋が分かっていても毎回泣けます。



No title

そうそう、あの青年は初めから頭がおかしいですね。中国皇帝の娘っていうことで、幻想を抱いてしまったのでしょうか。だいたいペルシャから来たってのが変だし・・。
ところでリューという女性はそもそもなんだったの?付き添い?召使?恋人?

No title

トゥーランドットは小生も何回も観ましたが、目の前にリューという素敵な女性がいるのに何であの氷のような女に惚れるのか良くわかりませんね。カルメンに惚れるのは、まだわかりますが。まあオペラとして優れているので、そんな事はどうでも良いですが。

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