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鳩山首相

つひに行く 道とはかねて 聞きしかど
   きのふけふとは 思はざりしを(業平)

 鳩山総理は戦後日本の総決算という感じを受ける。

 平和、友愛などと美辞麗句を、何事かにつけ口にし、決して決断しない。悪を犯す勇気の欠如とそれを隠ぺいするためにのみ働く理性。戦後、豊かになった日本経済の象徴。金持ち喧嘩せず。衣食足って礼節を知る。戦後日本の名家のお坊ちゃまとは、その礼節の行き着くところの慇懃無礼の極致。見事なり戦後の日本文化。

 われわれが戦後選んだ道は、このような道だった。六年半に及ぶ米国の占領支配。マッカーサーの深謀遠慮。彼は、憲法、皇室典範、教育基本法などを変えてしまえば百年後には日本は滅びることを知悉していたが、まさか本当に日本人がこれをいつまでもよしとしているとは思わなかった。

 だが、しかし日本人は、あの時それほど飢えていたのであろうか、ついに伝統・文化を取り戻そうとせず、動物のように食べることのみに生きがいを見出してしまった。もちろん精神たることを忘れずにいた人も居たには居たがあまりに少数であった。

 そうして、あの日本の分水嶺、昭和四五年がやってきた。この時ついに日本人は〈昭和二〇年八月一五日〉を忘れる振りをしようと決めたのだ。われわれの父母たち、祖父母たちのあの心を忘れることに決めたのだ。あのとき日本は、いまのどこかの国のように、髪を振り乱して稼ぐことに狂奔し続けることを選んだのだ。

 昭和時代、それはまだよかった。滅びる美しさがあった。しかし、平成の世になって、日本は滅ぶことさえしない、ステンレスのようにニュートラルな、ひょうたん島のようにぷかぷか海に浮かんで、いったいどこへ行くのやら、風と海流に流される続ける。

 日本国憲法、あの文章のどこがいい。前文はひどい。原文である英語を読んでみるがいい。We the Jananese people で始まる文章。あまりにあほらしい文章なので一度覚えておこうとしたが、もう忘れてしまった。それよりも、翻訳のあまりの拙さには恐れさえ抱く。もし小生が英語教師だったら、まず日本の生徒に、悪翻訳の典型例として利用することだろう。

 何にせよ、日本の過去の文化をおろそかにしてきたことの付けは大きい。それは、経済や学力や運動力が落ちてきたということのみではない。日本人がとても閉鎖的になってきているような気がする。それは外国に対してのみならず自国に対しても閉鎖的、つまり一方でナショナリズムの高まりがあるが、それはとても観念的で自国の文化に対しても閉鎖的であるように見える。つまり平たく言えば、日本文化のいいところなどと口先だけで言う傾向にありはしないか、だから外国のいいところも見えなくなっているのではないか。もっと、われわれの生き方そものもの変更が必要な気がする。

 何か絶望感が漂う。今朝はどうもいかん。投げやりな気分になっている。



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テーマ : 日本の未来 - ジャンル : 政治・経済

コメント

昭和45年

スカイラインV35さんのご指摘の通りです。あの11月25日は突然の激震と空白でした。若年の小生は、あの日以来、世の中がすっかり静かになったのを肌で感じました。
あのときまで日本人は戦後の坂の上の雲を上っていたのではないでしょうか。それは食べれるようになったらまた復活するのだという明瞭な目的があったのだと思います。しかし、豊かになるにつれそれが忘れ去られたように感じます。欺瞞と真実の夢である学生運動の消滅と実質的な経済成長の象徴であった大阪万博の年、昭和45年でした。そしていわゆる「しらけ世代」なる言葉が生まれましたね。
それから、「日本人になる」というお言葉を目にして、またいろいろと考えさせられます。

umama01さん

いやいや、仰ることよく解ります。
なきごとに伴う嘘の心理のご指摘ありがとうございます。
過去は良かった、今は悪いと言うばかりの心理に潜む欺瞞。また未来は今より良くなるはずだという心理に潜む欺瞞。
そしてまた、己の心理の〈正しさ〉をたえず追求しつつ、政治的言説にコミットするとはどういうことか、難しい問題を惹起させます。
つまり、政治がたんに交通整理に過ぎないならば、(本来そうあるべきだと思うのですが)、彼ら役人に任せておけばよいのですが、現実に政治には欺瞞が必須ですし、つまりそれは夢であり物語でもある(人はそう望む)からやっかいなのではないでしょうか。

昭和45年

昭和45年というと三島由紀夫でしょうか?
あの時の三島由紀夫に、現在の我々は、克服どころか追いついてさえいないと思います。
そして、昭和二〇年八月一五日の意味や占領下六年半の総括も、何もかも・・・
何か私も絶望感さえ感じてきてしまいました。。。

いやいやいけません。うたのすけさんのブログで少しでも日本人になれるよう頑張ります。

No title

ん~。
現在の悪いところと、昔の良いところを比べても勝てる筈もありません。その逆もまた然り。
でも、未来はまだ変えられますし、現在の悪いところを知るということは……どうすれば未来が良くなるかを理解出来たということでもあります。

過去を羨むでもなく、現在を嘆くでもなく、未来を切り開く。

と言うか、人間に出来ることなんてそれくらいなんですから、それだけを頑張れば良いのではないかと。。。

……何が言いたいか分からないような文章ですけれど、ちょっとは気が休まってくれればな、とは思いました。。。

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