スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

草薙の剣 2

 『尾張國熱田太神宮縁記』に草薙剣盗難事件について載っています。

 天智天皇7年(668年)。新羅の僧道行がこの神剣を盗んで本国に持って帰ろうとした。祈るふりをしてこっそりと祠に入り剣を袈裟に包んで伊勢の国に逃げた。宿にいる間に、神剣は袈裟を抜け出て熱田の社に戻った。道行は再度盗んで袈裟に包んで、今度は摂津の国に逃げた。難波津より船で新羅に戻ろうとしたが、途中で気を失ってしまい、また難波津に漂着してしまった。
 この時、神剣がある人に乗り移って託宣して曰く「われは熱田の神体である。妖僧に欺かれて危うく新羅へ行ってしまうところだった。初めは7條の袈裟から脱出して社に戻ったが、次は9條の袈裟に包まれたので脱出できなかった。」
 このとき役人らは驚き怪しみ、犯人を探そうと東奔西走した。道行は考えた、この神剣を持っているところを見つかったら捕まってしまう、捨ててしまおうと。ところが、捨てようとしても、どうしても剣は身にひっついて離れず、ついに自首してしまい、結局処刑された。
 続いて、天武天皇の御代(686年)天皇が病になり、占ったところ、草薙の剣の祟りだという。そこで役人に勅して、剣を熱田神宮に戻した。(ということは、このとき宮中に留め置かれていたということになりますね)そして、それ以来7人の守備人を置き、彼らは税金を免除された。(つまり、この時以来、熱田神宮は神剣を祀る社として国家の管理下に置かれることになったということですね)。
(小生は、新羅と結びついた天武天皇の複雑な胸の内を想像してしまいます)

 このことはすべて、ミヤズヒメとタケイナダネの縁によるもの。ミヤズヒメは亡くなったのち、氷上姉子神社に鎮座されております。ここは元々ミヤズヒメの館があった大高の地です。そして海部氏(尾張氏)をもって神主となさしめました。イナダネは、火明命(ホアカリノミコト)の11代孫の乎止与(ヲトヨ)尾張国造の子供です。(井口y子氏作成系図より)

 そもそも、天照太御神(アマテラス)の孫、兄のアメノホアカリと弟のホノニニギとの系統ですが、兄の系統が尾張氏となり、弟の系統が天皇家となるのですね。『日本書紀』はもちろん天皇家を中心として書かれていますから、尾張家のほうはカット。しかしタケイナダネとミヤズヒメから天皇家との繋がりが深くなります。ミヤズヒメは姪たちを天皇の妃にさせます。また、甥たちは仁徳朝においては大臣として活躍しました、尾張国造(くにのみやつこ)から尾張連(むらじ)となるのでした。


   

   にほんブログ村 歴史ブログへ
にほんブログ村

   人気ブログランキングへ
関連記事
スポンサーサイト

テーマ : 歴史 - ジャンル : 学問・文化・芸術

コメント

神話

なでしこさん。神話にははらはらさせられますね。民族の根源的エネルギーの坩堝ですね。今日、岡崎の矢作神社に行っていきました。日本武尊の陶像がありましたが、インドの神のような顔をしていました。

草薙の剣について

うたのすけさん、おひさしぶりです!

「草薙の剣」についての深いお話、ありがとうございました。

なでしこ☆は、「神話」や神社のご際神に興味がありますので、
少し分からない点もありましたが・・・面白く読ませて頂きました。
(タケイナダネって人がよく分からなかったけど?ははは。)
今後、うたのすけさんの「神話」の話を期待してます!
では、また!

No title

【過去現在未来塾発足記念講演会のご案内】
■日時: 4月10日・午後2時~6時  開場: 午後1時より
■場所: 日比谷公園野外音楽堂
【日比谷野外音楽堂登壇者】
●主催者挨拶: 中山成彬「過去現在未来塾」塾長
●基調講演: 西尾幹二先生『よみがえれ国家意識』
●以下の登壇者は、現・前職国会議員、大学教授、文化人、ジャーナリストなど。
●司会: 西川京子
■入場料無料:尚、当塾のシンポジウム等、今後の啓蒙活動などは、広くご賛同戴ける皆様方からの浄財に支えられて運営されますので、当日入口付近にてカンパを受け承りますので、宜しくお願いいたします。
■主催: 過去現在未来塾
http://blog.goo.ne.jp/mizumajyoukou/e/f3acde687957190fa1faa4f27ae2c928

こんにちわ、一緒に日本の伝統を護りませんか?

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー) URL

プロフィール

うたのすけ

Author:うたのすけ
世の中の人は何とも岩清水
澄み濁るをば神ぞ知るらん

最新記事
カテゴリ
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
FC2カウンター
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。