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新緑の候

 四月十日。晴れ。午前十時。
 明るい空はうす青く、真っ白な繭のような雲が所々に少しばかり浮かんでいる。我が家の前の公園に生えるドングリの木木は、その枝先に小さな浅緑の点々をたくさんつけている。萌出る春になりにけるかも、という文句が浮かぶ。何と美しいのだろう。

 光は緑地を斜めやや後ろから射していて、薄い若葉が背後から照らされて鮮やかな黄緑色に輝いて、緑地の奥行きが顕である。こちらの頭を左右に動かしながら見てみると、まるで舞台のセットのように、透明で軽やかな空間が浮かび出る。

 午前十二時すぎ、先程より陽は高くなって、木木を真上から照らしている。そのため景色が平面的になった分だけ、葉の色は一様に強くなり、こころなし緑が深く多くなった様な気がする。ああ、今日一日だけでもそのぶん葉は成熟してしまうのだ。

 今の瞬間よ、止まれ。と叫びたくなる。午前の光に照らされた若葉の浅緑は、初々しい少女の頬のように美しい。
 
  少女子の にほひたまゆら 春の朝
 
    をとめご

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テーマ : 詩・和歌(短歌・俳句・川柳)など - ジャンル : 学問・文化・芸術

コメント

くまさん

久しぶりです。植物のみならず、虫たちもいろいろなのが出てきますね。今、剪定を終えた梅の木をよく見ていると、例によってカイガラムシがどんどん出てきて、これを手で潰すのが快感なんですが、小さな黒い悪魔型の毛虫もいっぱい出てきてるんです。これを詳しく見ていると、なんとカイガラムシを食べているじゃありませんか。あっ毛虫だと言って、すぐ退治するのはよくありませんね。このこと今年の大収穫。

淡青さーん

久しぶりです。たまに拝見します、淡青さんとこ。ドイツはこれからでしょう。
新芽、若葉・・・いいですね。この季節はなんでこの世はかくも美しいのか!っていつも思います。おっと、熟男熟女もいいです。いろんな経験によって、いわば諦念のうちに深くこの世とかかわっていく姿は何とも魅力的です。

植物

植物は春夏秋冬いろんな表情を見せて楽しませてくれますね。

それぞれに個性がある、人と同じですね。

お久ー

文字だけで情景が浮かび上がってきますよー、
若葉がだんだんと濃くなるようで、その前にこの青い春をそのまま止めておくすべはないものかと・・・
やはり春はきぜわしい・・・笑

初々しい少女の頬に男性は恋焦がれるけど、女性は嫉妬しそうな気がします・・・

句には拍手です!!!

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世の中の人は何とも岩清水
澄み濁るをば神ぞ知るらん

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