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熱田神宮舞楽

 五月一日よく晴れ渡った空の下、大木の緑に覆われた涼しい空間で、舞楽が行われた。

 竜笛、鉦鼓、笙、篳篥(ひちりき)などが並ぶ西楽所。その前庭にひときわ目立つ大きな桃形のけばけばしい太鼓、そして一辺が9メートルという舞台には、朱の欄干が施されていて、北側中央にのみ幅一間ほどのきさはしがある。高さは約1メートルほどで舞台から黒っぽい緞帳が垂れている。

 庭の仕切りいっぱいに観客が息をひそめて待っている中、演目の説明がスピーカーから流れ、それが終わると荘重な音楽が流れ、幔幕の一端から舞人がゆっくり現れ、砂利の上に設えられた通路を通って、きさはしを上って立つ。あるいは舞いながら上る。

 演目は、舞台を祓い清める意味の舞楽「振鉾(えんぶ)」でもって始まり、『桃李花』『登天楽』『央宮楽』『新靺鞨(しんまか)『胡蝶」『抜頭』『還城楽』『長慶子』。主に平安時代に創られた舞楽曲であり、唐楽・高麗楽あり、黄鐘調、双調、壱越調、太食調あり。その違いはまだ小生にはよく判らんけど(笑)

 演目によって異なるが、舞人は一人ないし四人、鳥甲(とりかぶと)をかぶり、かさね装束、袍の右肩をぬぎ、鉾を持って舞う。あるいは天冠をかぶり、面をつける。

 とにかく平安のみやびを堪能した。『胡蝶』の四人の若い女性はみな美しかったが、いい歳のおっさんのひた面は・・・ごめんなさい、もし美しい若者が舞ったら素晴らしいことだろう。あの物語の光源氏も、並居る貴人たちが見守る中このような舞台で青海波を舞ったことだろう。女官たちはうっとりとしてながめ溜息をもらしたであろう。
 
胡蝶


 
 『還城楽』は、説明書きによると、玄宗皇帝が乱を平定し、夜半に帰城した後に創った曲『夜半楽』とも、また蛇を好んで食べる胡国人が蛇を見つけて喜ぶさまを舞にした『見蛇楽』とも。小生は、「千秋楽は民を撫で、万歳楽には命を延ぶ・・・」で有名な能『高砂』のキリで〈還城楽〉という言葉だけはよく知っていたので、一度見たいと思っていたのだが、天狗に似た滑稽なお面にちょっと驚いた。
還城楽


一句 五月晴れ 赤っ鼻が 宙を舞う

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