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生命の進化

 地球上の何億年の生物進化の話を聞くのは面白いですね。恐竜は体を大きくすることによって長く生き延びたとか、そのとき体が小さかった哺乳類は夜行活動ができるように聴覚を発達させて生き延びたとか、鳥類は体を軽くするためにその骨の構造を空洞したとか、魚類は速く泳げるために流線型になったとか。
 そればかりではなく、細胞の構造や機能、遺伝子の機能に至るまで、ことごとく合目的に変化し作られてきたようにみえますね。 

 昆虫と植物などは、それぞれ生き延びるための奇想天外の工夫、他類がああすればこうする、だましだまされ、戦略の傑作ぞろい。
 このごろは撮影技術の向上で、テレビでその様子が身近に見えておもしろいですね。

 で思うんですが、この例えばある種のコウモリは洞窟の暗闇に住んで超音波を発して獲物を捕らえるようになって生き延びた、と言う時、このような作戦を練り、このような機能、形態をとってきたのは、コウモリなのでしょうか。しかし一匹一匹のコウモリにそんな意志はないでしょうし、またそうなろうとしてもなれるはずはありません。それならば、その〈コウモリ族という生命の一団〉の意志というしか、ありませんね。
 
 そうすると、あらゆる生き物の在り様は、それぞれの種を背後から統括し推進している生命が採った、この地球上に生きるための方略の姿ですね。

 そして、今地球上で何万種類の生き物が居るかしりませんけどね、今居る生き物の種類より、かつて生存していて今は絶滅して居なくなった種類のほうが、はるかに多いと言うじゃありませんか。絶滅した種は生きるのに失敗したんですね。もちろん突然の環境の変化によるものだったかもしれません。

 そしてまた、今なお滅びつつある生き物もいるし、また新種も生まれつつありますね。少なくとも環境が変われば、それに即応した生物が生まれてくる。生命はなんとかこの地球環境で生き延びようとしているように見えますね。この絶えず工夫し動いている生命のダイナミズムには驚かされます。

 ところで、この生命の動きを思い描いてみると、どんどん枝別れをして成長してゆく樹木を思い出します。そうそう生物の系統樹というのがありますね。あの系統樹が絶えず激しく伸びている様を想像するとよいでしょう。

 例えば何百万年前類人猿が枝分かれをし、一方は人間に一方は猿属になっていったと考えられていますね。他のあらゆる生物が系統樹のどのあたりの位置を占めるか、形態的機能的に想像できますし、今ではDNAの解析によって、さらに厳密に分かってきているだろうと思います。

 すると、系統樹を源流の方へ遡っていけば、たった一つの種になってしまいますね。これは一体何だったのか。この生命が地球上に出現したのは。これは驚くべきことです。このことに一番最初に驚いたのは、たぶんダーウィンだったのではと思います。

 ダーウィンは、一般に「自然選択説」で有名ですね。つまり、生物は各世代において絶えずランダムに微小な変化をしている。そして、その変化したもののうち環境にもっとも適したものが生き残る、適者生存ですね。そして、それが何代も積み重なって、適者としての種ができる、というのですね。

 しかし、どうもそればかりでは説明がつかない。たとえば、キリンの首は長い、それはもともと馬みたいなのがいて、それがある地域においては、木の高いところにある葉を食べれるような首の長いのが有利だから、少し首の長いのが生じた、そしてさらにそれより長いのが、というふうに、何代も積み重なって、キリンができた、となります。しかしどこの地層にも、中間的な長さの首が出てこない。どうも微小な変化とは違う。キリンという種は、突然出現したとしか考えられません。

 しかも、考えてみるに、キリンの長い首を支えるためには、それを支える骨格全体も変化しなければならないし、脳に血液を送るべく、高い血圧を生じさせねばならないし、そのための心臓や血管もおそらく神経系もそれなりに変化しなければならない。となると、体のあらゆる部分が連動してうまく変化しなければならない。
 これはもう、全体がキリンをねらって組み立てられたとしか考えられません。となると、キリンやゾウなどのような大抵の特殊な形態を持った種は、あるとき一気に唐突に出現したのではないか、となりますね。

 しかし他方、ウイルスの素早い変異や抗生物質に対抗する耐性菌の出現などの、小さな変化は自然選択説でも説明できるかもしれませんね。

 ダーウィンは、人間は猿から生じてきたとして、特に宗教界から攻撃され続けています。しかし、『種の起源』では、彼は自分の説ではすべてを説明できないと言ってますし、生命が種となって枝分かれをしてきたのではないか、そしてそれを遡ればたった一つの源生命Xになる、ということに彼本人がいちばん驚愕していています、そこが小生にはとくに面白く感じます。宇宙における生命の神秘の前で、彼はあっと口を開けている姿が浮かんできます。彼の眼には見えたんですね、生命の躍動が。


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コメント

科学的

菱海さん。こんばんは。
われわれは、科学者の発見したところのものを、正しく感嘆することなく、つい寓意的にあるいは恣意的に意味付けして、いっぱしのことを言ってしまいますねぇ。小生なんか趣味人は、ついついそうなる傾向が強いです(自戒)。たしか小林秀雄は若いころ、科学の厳正明瞭を好んで、科学的というものを嫌っていましたね。当時はスペンサーやマルクス亜流ってのが流行っていたからなんでしょうか。
人の世は実に広く、それを自然の線に沿って上手に仕分ける手腕のあらまほしきことなりとは思いますが、なかなかね。このごろ常識っていうことすら、考えていて解らなくなります。歳のせいか暑さのせいか(笑)

卵が先か

umama01さん。こんばんは。
はっはっは。小生も素人の横好きです。こういうこと空想するのが楽しいです。
たしかに、すべては遺伝子の突然変異としか言いようがないのだと思います。それが偶然有利に働けば儲けもの・・・。
これが環境に有利、これで決まりという形質があれば、単性生殖で、変化がないほうがいいでしょうね。しかし、現実には環境の変化は絶えずありますから、それに対応すべくいろいろな変異を絶えず生み出しておく必要がありますね。有性生殖っていうのは、そのための知恵でしょうね。
しかし、それなら無数の失敗例の残骸が転がっていてもよさそうなものだけれども・・・。
全体の流れとを理論化すると、Umama01さんのおっしゃるようになりますね。ただ、あまりにも理論通りであるのが不思議ですね。風が吹けば桶屋が儲かることになますが、生物個体の無限の複雑さが、なんでそうなの?という疑問をたえず突き付けてきます。

蝙蝠が視力を失ってから云々と考えると、超音波を発生させるまでにはどれくらいの時間がかかるのだろう、それまでに全滅するのでは、と心配したくなります。
超音波を発するっていうアイデアがすごいし、発するだけではだめで、さらに反射してきたものを解析する装置も同時に生じなくてはならないし・・・。
また暗闇に住んでいると目が退化するのはどうしてなんだろう・・・。個体としては解るけれど。みんなが使わなくなったらはじめから機能廃絶となるとは、そもそも環境が次世代の遺伝子に作用しうるのか。獲得形質はいでんしないはずだし。

卵が先か鶏が先かみたいな話で、これ昔から言うところの目的論と機械論で、長くなるからやめますが、たぶん両者は半分だけの真理があるではないかなぁ。いつかまた触れたいと思います。

キリンと高い木

くまざぇもんさん。こんばんは。
ほんと面白いですね、いろいろ空想するのは。どうしてこんなにいろいろな妙な生き物がいるんですかねぇ・・・。そしてそれぞれが合理的にできている。キリスト教徒に訊くとは、神の御技はすごい、と答えますが。神はまた残酷技も好きなようですねぇ。

科学の扉

うたのすけさん

そうですね。科学の扉を開ける目的は、広い未知の世界へ向かうことにあるのかも知れません。そして、それとは正反対に、ダーウィンの説から、民族の優勝劣敗を唱えた社会進化論への展開は、狭い既知の世界を目指した悲劇であったのかも知れません。

No title

進化の根幹は突然変異と自然選択と習いました。
キリンの例は突然変異した首の長い個体が自然淘汰の中では有利に働き、ついでに優性遺伝で首の長さが伝わったのが原因でしょうか??
蝙蝠は昆虫を効率的に捕獲するため小回りの効く身体になったものの、大型鳥類から逃れられなくなり、夜間の洞窟に逃げ込んだ。その過程で視力を失い、それに変わる何かを……ってのが理論的な進化の過程とは思うのですけれど。
学者たらぬ我が身では、結論を出せるほどの知識量はありませんので、ただの知ったかぶりですけれども。。。

キリン

うたのすけさん、こんばんは。
キリンを狙って組み立てられた…!?(面白い(^^;)
ホント不思議です。
馬(のような動物)が突如キリン(キリンのような動物)を生んだのか。
それとも全く違ったイキモノが???

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世の中の人は何とも岩清水
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