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北方四島盗られたり

昨日11月1日。日本中に衝撃が走った。

小生は仕事から帰り、夕食を済まして、9時のニュースを見ていた。と、ロシアのメドベージェフ大統領、国後島来訪の報である。小生は、強国が弱国を支配するのは当然であると自分に言い聞かせ、平静を装っていた。が心の中では葬送曲が鳴っていた。
おそらく、たいていの日本人はもうあの四島は還ってこないと内心思っていたであろうが、今回のような決定的な証明を見せつけられたからには、日本国民は、当分の間、どうしようもない、重苦しい雰囲気に包まれ続けるであろう。

 その昔、三島返還、あるいは少なくとも二島返還で合意が可能との報道がなされたことがあった。しかし、我が国は威勢よく四島一括返還を主張して止まなかったという。しかし、これは本物のトラに対して張り子のトラが吠えているようなものであった。軍事あるいは資源などの強力な背景がなければ、                        外交の勝利を収めることができないことは明らかなことは知っていた。この場合、日本は筋を通そうとしたのかもしれないが、明らかに現実的ではないことを知るべきであった。

 ついでに言えば、このことは真珠湾攻撃を思い起こさせる。あのとき現実的な判断としては、米英の要求を呑むべきであった。すなわち、中国本土からの一切の撤退。そのほうが被害は少なかったであろう。
 しかし、小生はそれにも関らず、あのときはやらざるを得なかったという意見に与する。日本としては、正しい筋を通すべきであったと思う。・・・ただ終わり方があまりにも悲惨であった。

 しかし、国際政治とは正しい筋が通るところではない。しかも理屈は何とでもつけられる。なんともしようのない修羅場である。国連はどうしてあの五カ国が常任理事国なの、って吠えたところで、笑われるだけである。
 戦後の日本は、あまりにも善良な国であろうとしすぎてきた。そして、それが自己欺瞞であるということに気がつかないできた。

 日本国憲法序文にいわく「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した」。いったいぜんたい、日本は何を考えているのか。いや、何も考えていない。いじらしいというか、やけくそというか。・・・だって他国が創ってくれたんだもん。北方四島、竹島、北朝鮮による拉致。いったい誰が国民の生命財産を守ってくれようか。
 
 この戦後の日本国憲法という黙示録が暗示している決定的な出来事の一つは、小生思うに、鳩山前総理の出現だった。〈友愛〉外交がいかに人々や他国の利己心を増幅せしめ、紛糾させてきたことか。しかも、あれだけ混乱させておいて、もう国政に口出しをしないと思いきや、陰でまだなんやかなや発言しまくっているそうな。この覚悟のなさ。倫理性の欠如、というより普通の人間的感覚の欠如。空想的観念的生物。戦後日本人の代表例。

 要するに、トラブルや嫌だ。面倒は嫌だ。臭いものには蓋を。だれでもそうだ。だがそれが嫌なら政治家になるな。

 だいたい人間言うことは変わっても、性格は変わらないものだ。国民性もしかり。
 大本営発表というものがあった。今もある。嘘を嘘で糊塗し続けることである。

 戦争当時、初めは少しの必要な嘘があった。それはよい。しかし、どうしたことか、だんだん嘘を埋め合わせるために一段と嘘を発明しなければならなくなった。これがどうしてか止まらない。
 そして、人のよい八百屋のおじさんも、肉屋のおじさんも、学生さんも、戦場に駆り出されていって、持ったこともない銃をもって、敵の機関銃の雨の中を万歳攻撃していったのだった。そして大本営は発表する。わが軍の強力な攻撃の前に、敵○○師団壊滅。

 今の政府の発表。諸外国は日本の平和憲法を時代を先取りした理想的なものである、自国も見習うべきものであると言っている。お互いに戦略的互恵関係を望んでいると言っている。日米安保条約があるから日本の領土は守られる。

 そういえば、日露戦争時、英国は日本の見方をしてくれる。まあこれなどは、半分以上はそうであったと思うが、日本が弱体化することも望んでいたということも忘れまい。昭和二十年、日ソ中立条約があるから大丈夫だろう。終戦工作についてスターリンに打診しよう、これなんかは泣けてくる。日本国憲法以前から、育ちのいいわが日本国民は、諸国民の公正と信義を信頼して生きていたんだ。

 その態度は麗しく、いいとして、信頼できぬときは信頼できぬとはっきり態度を示さず、ずるずると行くと、大本営発表となってしまうじゃないかな。  真面目も過ぎると、最後の最後は窮鼠猫をかむで、特攻だのなんだの、やけくそだ、身も心もボロボロになるまで、やってやろうじゃないか、となる。戦後は一転して、現実が何だろうが、平和憲法に殉死の覚悟。手のひらを返すとはべつに朝日新聞の特権ではない。大かたがそうなのだ。それはいい、ただあまりに極端なのだ。

 穏やかで真面目で、しかし極端に走ってしまう我が国民性のなんと哀しいことか。

日本人はクリーンという言葉が何と好きな国民だろう。小生は希う、もっと常識的なワルでありたいと。



なんかとりとめのない話になったけど、
それでもそういう日本が大好きなのよ。↓↓

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テーマ : このままで、いいのか日本 - ジャンル : 政治・経済

コメント

No title

蘭月さん。じつに日本人は明治維新のとき直面した問題を引きずっていますね。仰る、
〈日本政府は、対外的にはあくまでも冷淡に、ドライに、損益のみを計算して行動していくべきだと思います。〉
そうなのですね、これが日本人にはなかなかできない。

No title

kontaさん。境界争いはじつに先手必勝とも言えますね。せめて尖閣は、日本人が常駐していてほしいものです。
そして、東シナ海底の巨万の富に一刻も早く手をつけてほしいものです。これ最高の国益ではないでしょうか。

No title

淡青さま。
仰るように、ペレストロイカあたりも、返還交渉のチャンスだったそうですね。日本の政治家は、いかなる国内問題があろうとも、常に国際的懸案事項に目を光らせていてほしいものです。
戦後日本の教育は、国を思う気持ちの芽を摘み続けてきましたから、これをどうにか治していかねばと思います。

No title

「常識的なワルでありたい」という言葉、端的に今の日本人が向かうべき意識を表現しておられますね。
日本という国は、ともすれば倫理的な部分にとらわれ、「それは人としてどうなんだ」「相手の気持ちになって考えなければ」という気持ちが先に立ってしまいます。
日本人は古来から、それを互いに持つことで、「思いやり」や「お互い様」の精神を養い、共存共栄してきました。それは日本人の美徳であり、私が個人的に日本を愛してやまない理由の一つです。

しかし、こと国際社会との付き合いにおいては、それは特異な観念であることを、もっと理解すべきだと思います。
美徳は美徳として大事にすれば良い。しかし、それで国益は守れないということも、日本人はもっと考えなくてはなりません。

尖閣問題にせよ、北方領土問題にせよ、中国・ロシアの立場からすれば、これらの行動は別段、不可思議なものではないのでしょう。
彼等の、国家としての「戦略」です。日本の隙を見逃さずに突いてきた、ただそれだけだと私は思います。
中国・ロシアを「悪辣だ」と非難する以前に、日本政府の戦略性のなさを変えていかなければいけません。
隙がなければ、付け入られることもない訳ですから。
しかし、今の日本政府は、残念ながら隙だらけです。
日本政府は、対外的にはあくまでも冷淡に、ドライに、損益のみを計算して行動していくべきだと思います。
最近の目立った動きでいえば、インド・ベトナム辺りとの接近や、レアアース輸入先の新規開拓などでしょうか。
こういった動きに対し、中国が慌てているのは明らかです。日本はその辺りを見透かして、次々と手を打っていかねばなりません。
相手の弱味につけこむのですから「ワル」ということになるでしょう。しかし、国際社会は性善説で乗り切れる世界ではありません。

あくまでも損益の算段によって、必要な手を打っていく。ワルでおおいに結構です。
日本だけが「お人好し」では、搾取されるのは当たり前ですからね。

No title

今どき、平和憲法で国が守れると考えているのは、よほど能天気な人でしょう。やはりまず、自衛隊を軍隊と認め、アメリカとの間で集団的自衛権を結ぶという当たり前の事から始めないといけないと思います。北方領土、竹島という一度取られた領土は戦争で奪い返さないと戻ってこないでしょうね。

暗雲たちこめる

とうとうロシアが強行してきたという感ですねっ、
日本外交の後手には腹が立ちます。
中国が尖閣諸島の件で日本を誹謗した時に
ロシアはすでに中国と交渉していたと想います。

あのペレストロイカの時代に日本は強行に決着をつけるべきだったのです・・・
いまさらい言ってもどうにもなりませんが、平和憲法を守るためには強靭な精神が国民にも求められます。

こちらではこのニュースかなり重要視されていて、まぁ~昔からドイツはロシアを恐れてるところがありますが、ワイマールからの列車の中でお話した普通のドイツ人が尖閣諸島のことも知っていて、日本では普通の会話で誰も話題にしなかったことをこちらで会話したということに日本人の政治性のなさを感じました。

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