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正月の飾り物

 百年以上前から、我が家では正月一日に床の間に飾っているものがある。それは天秤棒と籠で、江戸時代に生きた先祖の遺品である。


mokubei遺品1


 籠の中には、何か分からないけど葉っぱとそれを刻んだらしい包丁と木の台、そして二足の草鞋(わらじ)と鼻緒の束、小さな箒、それとこれらを正月に飾る理由を書いた紙、そして何故か貯金通帳調査済通達書(明治二十二年)が入っている。

杢平遺品2


mokubei遺品3



 理由はこうである。わが家は代々田舎町の肥料商なのであるが、その創業は江戸後期(たぶん幕末)、享和生まれ(1802)の初代と天保生まれの二代目による。二人は苦労して一財産築き、家を新築したのは明治24年であって、いま田舎に残る我が家がそれである。



 三代目が、その偉業を讃えて、彼らが使用していた商売道具である天秤棒と銭籠、タバコ草か肥料の材料の草か、切る道具、草鞋セット、きっと日々ずい分田舎道を歩きまわったであろう、(聞くところによると祖父は山賊が出そうな所へは若い男衆を連れて行ったそうな)、以後代々これを拝み、先祖の苦労を思え、と書いてある。

杢平遺品4 杢平遺品5



 明治30年にこれを記した三代目は昭和14年まで生きた。この人には子供がなかったので、四代目(小生の祖父)夫婦は養子であるから、以後は血が繋がっていない。祖父は昭和26年に急逝し、それでもって肥料商は終わりになった。

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テーマ : 歴史 - ジャンル : 学問・文化・芸術

コメント

Roman

古いものに、われわれはどうしてこうも夢を盛り込むのでしょう。

すごい!

古いものにはロマンがありますねぇ~、

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