スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

ベルツの日記 下

多くのページが、日露戦争への言及でさかれている。
日々の成り行き、そして国内の政府要人らの意見、また多くの国々の軍人や公使らの意見、日本および外国の新聞記事などから成っていて、時の緊迫した様子が手に取るようで、なかなか面白い。

開戦前夜の記事は、さながら太平洋戦争直前を思わせる。
「戦争はますます不可避だ。ロシアは日本をなめてかかっている。戦備は整えるし、韓国と清国では勝手気ままのし放題という有様で、しかも一方ヨーロッパには、極めて平和的な報道をばら撒いている。日本の株はロンドンにおいてすら、すべて下落している。だから同地でも戦争を予想しているのだ。もちろん、イギリスにすれば、この戦争は幾多の点で甚だ好都合である。ロシアも日本も弱くなるから。」
「・・・ロシアは日本側の申し出に対しては、まるで6週間も全然回答を寄せない有様で、その口実たるや云々。ロシアは、日本側からやむを得ず宣戦布告するように仕向けようと思っているのだ・・」

そして、日露戦争が起こり、日本もロシアも沢山の兵が死に、莫大な戦費を費やした。米英は金貸しで大もうけ、英はバルチック艦隊の邪魔をちょとして裏で石炭売って大もうけ。漁夫の利。日本のおかげで、清国へのロシアの南下は阻止され、英の権益は安泰。自ら血を流さずして、濡れ手に粟!!日英同盟とはこのことなり。
「イギリスの計画におあつらえ向きななおは、日本もまたあまり強大にならないことだ。かくてこそイギリスは、東アジアで思いのままに振舞えるのだ。イギリスのこんな狙いどころは、元来だれにでも判っている筈なのだが、日本の新聞は判らないー否、それを知りたくないのだ・・。」
今も昔も同じだな、日本のマスコミ。

そして、今後日本が強国になると、いずれアメリカと日本が戦うことになるだろうと、アメリカの大佐が言った、そしてベルツもそのことに同意している。このときから大東亜戦争は必至だったのかな。

また、ベルツが祖国の大失敗として何度も言及していることは、日清戦争で日本がせっかく得た戦利品を、また奪い取られたことについて(三国干渉)、その原因は主にドイツにあるということ。そしてロシアの権威筋は、ずうずうしくも、ロシアはドイツに誘われて干渉に加わったと弁明していると、大怒り。

また、明治37年第一次日韓協約については、日本は韓国の主権を侵害しないと言いながら、韓国人の感情を意に介することなく、進んでいる、と手厳しく日本のやり方を批判している。

関連記事
スポンサーサイト

テーマ : 歴史 - ジャンル : 学問・文化・芸術

コメント

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー) URL

プロフィール

うたのすけ

Author:うたのすけ
世の中の人は何とも岩清水
澄み濁るをば神ぞ知るらん

最新記事
カテゴリ
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
FC2カウンター
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。