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ベルツの日記 下 2

この書は、明治が終わると同時に終わっている。最後は、親しく付き合った伊藤博文と、明治天皇について追想を述べている。 

伊藤博文については、誰もが知る、酒と女と煙草をこよなく愛した、そして、それをまったく隠そうとしなかった、また伊藤はいかなる困難な状況にある時でも「いつ会っても、まるで心配を知らない人間のように、微笑をたたえて、冗談をとばすのであった」

 「伊藤が、人もあろうに韓国人に暗殺されたことは、かれが日本における韓国人の最上の知己であっただけに、いっそう悲劇である。・・・軍部と新聞が、(韓国に対して)思い切った処置と武力による圧制を要求した、伊藤は穏便な出方を支持したのである。・・・・・」

「ヨーロッパでは、韓国における日本側の過酷な仕打ちについてのみ聞かされているが、学校を建てたり、合理的な農業や養蚕を教えたり、鉄道や道路を設けたり、勤勉で熟練した日本の職工や農夫の手本を示したりして、日本側のあげた業績については、何も知らされていない。しかし、筆者は、三回この韓国を訪れて親しくその事実を確かめたのである。・・・」

明治天皇については、
「23年間にわたる立憲政治の後、彼が世を去ったとき、天皇を神格化する見方が依然として強く国民の間に生きていたことを示すあらゆる言動を、その葬儀のさいに見せつけられて、ヨーロッパは一驚した。ヨーロッパの君主が、その国家と国民に対して占める地位に比べ、おそらく天皇の地位は、簡単に定義すれば、次のように言えるかもしれないーー天皇は、単なる人格を表すというよりも、むしろ、ある観念の人格化されたものを表すと。したがって、日本の天皇は、ドイツの『ウィルヘルム』とか、イギリスの『エドワード』というよりも、『ゲルマニア』とか、『ブリタニア』というに近い」

天津日嗣のこの世の保証が血の連続であることを考え合わせて興味深い。


                                                       


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