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大正天皇御製詩2

『過目黒村』(目黒村を過ぎる)

 明治29年。大正天皇18歳(数へ歳)。三島中洲の手ほどきを受け始めた。

その年の5月18日、嘉仁皇太子(大正天皇)は、東京郊外の目黒村付近をご遊行のおり、西郷従道侯爵の別邸でお休みになった、とある。たぶん村に入って行かれた、すぐその時の印象ではないかと想像する。

 雨余村落午風微  雨余の村落午風微なり
 新緑陰中蝴蝶飛  新緑陰中蝴蝶飛ぶ
 二様芳香来撲鼻  二様芳香来たりて鼻をうつ
 焙茶気雑野薔薇  茶を焙る気はまじる野薔薇に

 
 雨余(雨上がり)が潤いの気を導き、これが後の芳香を準備する。村落の明るい昼には緑陰のコントラストが目に心地よい。微風にのって蝴蝶がゆっくり舞っている。その行方には野薔薇が咲き、微風はこちらに芳香を運ぶ。それは野薔薇の香だけではなく、どこかわからぬが村人が焙る茶の香も混じっている。
 
 石川忠久氏は、「特に構えるところのない自然な筆致でありながら巧みな句作りとなっており、恐らくは生得の才なのだろう。」「後半の二句に詩人のセンスが閃く。」と述べている。

 
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テーマ : 詩・和歌(短歌・俳句・川柳)など - ジャンル : 学問・文化・芸術

コメント

No title

umama01さん。ぱちぱち。大気の状態から色彩のコントラスト、静から動へ、そして香りのダイナミズム。575では難しそう・・・。

Going toward a village
moisture wafts the fragrance
of roses and roasted tea

かなり適当・・・。

No title

雨去りて 緑の映えし 胡蝶園
 薔薇に混じるは いずこかの茶香
……私のような稚拙な歌い手でなければ、もうちょいと上手く出来そうな気もしますけれど。
こういうのも、日本語ならではの趣かと思いまして。
さすがに5・7・5ではまとめられなかったので、短歌にて。。。

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