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日本衰退

 いま中国市場をめぐって日本企業は大変な損害を被っている。政治の個々の策についてちんぷんかんぷんの小生が言うのもなんだけど、国際政治というものは、一筋縄ではいかぬ、法と秩序は至高のものではなく、むしろ法と秩序はいや力さえ利用される、修羅地獄であるように感じられる。ふと有名な文句が浮かんでくる、〈悪魔でさえ聖書の言葉を使って自分の正統性を主張することができる〉。まあ、人の世は根底はこんなものか。

 中国のデモに扮した暴動・略奪、交易の削減などは、国内事情および国益を考えた上での中国政府の方針だろうけれど、その裏ではフォルクスワーゲンやサムソンからの一筋の糸が引かれているのではなかろうか。かつてアメリカでさえ日本車の不具合をでっち上げたことがあった。巨大プロジェクトの受注競争では、賄賂はもちろんのこと酒女、嘘八百の風評のばらまき等あらゆる手練手管を駆使されていることが、小生でも想像できる。その昔、日本との交易を独占するためにオランダはポルトガルの〈野心〉を、幕府にどのように伝えたのであろう。

 紳士の国イギリスはアヘンを使ってさえ、国益を守ろうとした。今ではそんな露骨で下手な手段を使うことはないであろうが、逆にそれだけ手の込んだ手法を駆使していると思われる。明治の初めに国際政治のなんたるかについてはっきり警告を与えた諭吉つぁんは大したものだ。日露戦争においては、日本はロシアにおける共産革命を焚きつけ、厭戦気分を煽るよう間諜を送り込んで活動させた。

 あの時代の日本もなかなかのものであった。しかし、いま日本は外国に間諜を送り込んでいるのであろうか。もちろんそんなことは一市民たる小生が知る所であってはならない。しかし、〈民度が高い〉ことを誇りとしている日本人が、外国でどのようなロビー活動をしているのか、なんか心もとない。

 日本政府は、隣国のやり方に惑わされことなく、ゆっくり落ち着いて、あくまで法にのっとって対処すべきだと言う。小生はこれが口先だけのモノでありますように、と祈るばかりである。

 悪いこと、ずるいこと、汚いこと、恥ずかしいことをしてはならない。日常生活において、個人道徳として、ほとんどそうありたいとも思う。しかし、それも現実の運用となると、判断が難しい場合が多いではないか。しかも国際関係となると、法すら道徳すら時に応じて利用したり逃れたりできるほど自由でなくては、と思う。

 名著『戦艦大和の最後』にある有名な文句を、この文脈に付会しよう。「日本は進歩ということを軽んじしすぎた。私的な潔癖や徳義にこだわって、本当の進歩を忘れていた。破れて目覚める、それ以外にどうして日本が救われるのか、今目覚めずしていつ救われるか、俺たちはその先導になるのだ。日本の新生にさきがけて散る。まさに本望じゃないか。」(白渕大尉 大和特攻作戦で戦死)

   
  
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テーマ : これでいいのか日本 - ジャンル : 政治・経済

コメント

No title

umama01さん。国家とはうっとおしいものですね。こんな言葉を思い出します、「国家とは、すべての冷ややかな怪物のうち、もっとも冷ややかなものである・・・かれは〈良心の安らかさ〉という日光に浴したがるのだ」。

No title

褒め過ぎですよ~~。てれてれ。
それは兎も角。
政治は正義である必要はありません。
ですが、民衆から正義だと思わせる必要はあるのかと。
正義という幻想を信じさせ、社会で共有す\ることが必要なのです。
国際社会においても同じだと思います。
正しいことを正しいと語り、その言動に齟齬を感じさせない範囲で自らの利益を求める。
ここで問題なのは、民主主義が正義ではなく(おっしゃる通り少数派の切り捨て)、自国利益追求も正義ではなく(アヘン戦争とか植民地支配とか)、答なんてないという点なのでしょうね~。

No title

umama01さんが総理大臣であってくれたらと思いますね。日本政府はもっとはっきりものを言わねば、南京大虐殺記念館の間違いなど。

まさに、仰る「要は、大局的に判断した上で、その常識と人道を如何に自らの得として生かせるか、ということでしょう。 」が重要な点だと思います。
ということは常識、道徳、正義、などを直接主張することが、国際社会の荒波を乗り切るうえで常に有効であるのではない、ということだと思います。つまり、むしろその運用こそが大事だということになりませんか。
それには、ずるがしこい外交テクニック、嘘も方便的言辞(尖閣は日清戦争時に日本が奪ったなど)、相手の弱みをつく間諜的方法、経済力や武力の見せつけなどの助力が必要ではありませんか。それこそ政治的な常識ではないでしょうか。

ついでに言えば、そもそも政治に本来的に正義はありえないと思います。たとえ民主主義であっても、90人の幸福のために10人の幸福は切り捨てねばなりません。残りの10人をすくいうるのは、宗教か何か他のものです。正義は、ひょとして道徳もこの何かにかかわる概念だと思います。

No title

私は常識を守ることは恥ではなく人道を守ることは誇りであると思います。
要は、大局的に判断した上で、その常識と人道を如何に自らの得として生かせるか、ということでしょう。

法に基づく限り、現代では侵略戦争はいけません。
だからベトナム・フィリピンにおける中国共産党の侵略を攻めたてましょう。
国際常識に基づく限り、人民や労働者を過酷な環境で使い捨てるのは非道です。
だから中国国内の人民および労働者の地位向上を支援しましょう。
人道に基づく限り、民族浄化や民族差別は行われてはなりません。
だからウィグル・チベット・満州をはじめとする中国国内の民族を解放してあげなければなりません。

実のところ、こう声高に叫ぶことで中国による海洋侵略を食い止めさせることが出来ます。
治安維持などの内政を強いらせる訳ですね。

この情報化社会において国際常識、良識は最良の武器である、と思います。
ただ配慮配慮と腰を引いて臆病風を吹かせるから、相手が調子に乗るのでしょう。
相手が間違っている以上、正しさは武器になります。
もちろん、日本側にも隙が多く襟を正すべき場所も多々あるのですが……中国ほどじゃないので。。。

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