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オオスカシバ

いつも8月になると、クチナシの葉が青虫に食われはじめます。もしそのまま放っておくと、たぶんクチナシは丸裸にされ、枯れてしまうかもしれません。それで、青虫には気の毒だと思いつつ、手でつまみとって、1~2の葉とともに、前の緑地に置いてきます。1シーズン(8~10月)で20匹~30匹くらいで、緑地に置かれた青虫は大きいものはそのまま成虫化するかもしれませんが、たいていは鳥の餌となるでしょう。

蛾1  蛾2
 

今年は、ふとこの青虫を観察しようという気が起こって、プラスチックの容器に入れ、毎日新鮮な葉を2枚くらい与えていました。とにかく食べること食べること、どんどん大きくなって、一日に40個くらいの直径3mmほどの糞をします。

ある日、青虫の色が茶色くなり、動きが遅くなって、これは死んでしまうのかもと危ぶんでいましたところ、糞や葉の断片を巻き込みながら繭をつくりその中でじっとするようになりました。これは蛹になるに違いない、ならばきっとすぐ羽化するだろうと期待していました。

が3  

ところが、待てど暮らせどいっこうに変化がありません。外から見るかぎり、小さく硬くしわしわになっているようです。こりゃ死んだかなと半ば諦めていて、部屋に置いておくのも汚らしいしと思って、玄関先に置いて、その存在すら忘れかけようとしていました。

が4


ところがです、昨夜ちょっとのぞいたら、蛾が容器の内壁にくっついているではありませんか。ついにやった!と感激の胸を押さえつつ、そっと部屋の中で開けて、写真を撮ろうとしたところ、ぶーん軽快な音をたてて、蛍光灯の笠に止まりました。繭の中には、文字通りもぬけの殻がありました。

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なんと美しい虫だ、ステルス機のような精悍な面構え、ツクツクボウシのような透明な翅。黄緑色の背中に赤い線、後ろの方は黄色、お尻に立派な黒い毛。じつに美しい。またどこかに飛んで行きましたが、部屋の中に居ることは確実です。

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明くる日(今日)探しに探してやっと見つけて、我慢できず捕まえて、写真を撮ってから、外へ放ってやろうとしました。

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ところが、逃げようとわが手の中でもがきずめにもがいたせいか、羽を動かしても、充分に飛べず、・・・しようがないから、折から咲きだした金木犀の花の蜜でものんで頑張れ、と花の上に置いておきました。さてどうなることやら。

が9   が10


調べてみると、これはオオスカシバという名前の蛾でした。蛾といってもとてもきれいで、飛んでいる姿は蜂と見まごうものです。

思い返せば、8月ころわが家の庭で、これが飛んでいたことを思い出しました。そうそうたしかにこれです。たしかクチナシの木のあたりに停まって、あまりに美しく、蝶か蛾か蜂か、なんだろうと考え、とにかく写真をとろうと部屋の中に入った時、どこかへ飛んで行ってしまったのを思い出しました。
 
そういうことか、これがクチナシの辺りに居たのはそういうことだったのか、と納得。円環が閉じられました。来年は大きいゲージを買ってきて、大量に育ててとも考えますが、そのためにはクチナシを大量に増やさねばならず、挿し木で容易に増えますが、大量の植木鉢がいるし、やっぱり面倒かな・・・。

そうそう、青虫はだいたい5~6cmくらいになったら、茶色く変色し、繭をつくりその中でじっとします。そして3週間弱で、繭を破って(噛み切ることはできなさそうなので、押す力で破るか、溶かす酵素を出すのか)出てきます。そうして小生のようにいじくり回さずに、外に放てば花の蜜をホヴァリングしながら吸うのが見られるかもしれません。




 
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テーマ : 散策・自然観察 - ジャンル : 趣味・実用

コメント

No title

umama01さん、ご調査ありがとう。そんなに速く飛べるのですね。つい三日前もう一匹が成虫になっていました。今度はしっかり接写で撮りました。全身美しい毛でおおわれています。これを大量に集めて、つなぎ合わしてタペストリーを作ったらどうだろうと考えてしまいます。

No title

wikiによりますと……この蛾はスズメガ科に属するらしく。
スズメガの成虫は鋭角を持つ比較的ほっそりとした三角形の翅をもち、これをすばやく羽ばたかせて、種類によっては時速50km以上の高速で移動する。その飛行速度は数多い飛翔昆虫の中でも一番速い部類に入る。また翅を素早く羽ばたかせる事で空中に静止(ホバリング)することもでき、その状態で樹液や花の蜜を吸引している姿が頻繁に観察できる。
……とのことです。
他にも検索してみれば、オオスカシバでも時速40kmほどみたいですね。
……子供の脚で勝てる訳がありません。。。

No title

こんばんは。未見太郎さん。ほんに、人間は勝手なもの、自然界において余計なことをするものですね。
さなぎの中で、いったいどのようにして組織の大改築が行われているのか、DNAに組み込まれたプログラムとはいえ、自然のすごさを改めて感じますね。
われわれも大変身できんものですかね。ipsジュース飲んでぴっかぴか、とか。

No title

umama01さん。オオスカシバで検索してみたら、実に多くの人が、写真をアップしています。中には、動画で手づから蜜を吸わしているのもあります。接写で素晴らしい映像です。
きっと世の中には、蛾の探求に命を燃やしている人もけっこういると思います。
この蛾はそんなに早いスピードが出せますかね・・・。ホヴアリングしていて、突如猛スピードを出すと言えば、熊蜂を思い出します。

No title

我が家のまだ苗状態のくちなしも、6回もあの青虫にやられました。
見るからにおいしそうな葉っぱですもの。姫くちなしにしたら、
赤ちゃんの蛾になったりして・・・。
そういえば、今年の暑い盛り、おとぎのくにのミツバチまーやのよ
うな蜂がいるとほほえましく驚いたのですが、まさか蛾とは。美しい変身です。昔飼っていたザリガニの、赤く透けた美しい抜け殻をおもいだしました。
植物をとるか虫を生かすかいつも悩みます。
絶滅危惧種を人工的に増やしたり撲滅推進の植物を絶やしたり
するのは、すきではありません。
きんぽうげの花など、もったいないです。黄色のほかに紫の花もあって。動植物から見たら人間こそ、退治したい尊大な生き物かも。

No title

如何なる生き物も、人の勝手な美醜で図るのは愚かな行為でしかない、ということでしょうか??
ちなみにその虫、あのホバリングしてるヤツですよね??
たまに見かけます。。。
大昔に捕まえようとして凄まじい速度で逃げられ、断念した記憶が。

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