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貞明皇后御歌10

 
        
      春閑居
 釜の湯の音よりほかの音もなし
   春しづかなる山の下いほ

   梅さくら何れかおもしろきと人のいふに
 時によりところのよりて梅さくら
   いづれをよしとも定めかねつつ

 しかし、この年、1911年(明治44年)は、節子妃の最大の危機の年だった。3月27日、葉山御用邸にて高熱を発せられる。腸チフスと判明。一時は重篤であらせられたが、5月には御回復、7月にお床払い。このころ年間死者数何千人という腸チフスに罹患するということは、とても恐ろしいことだった。

     声
 まよなかに子のなく声はつるぎばの
    身をきるばかり悲しかりけり

 が、しかし重篤な病にかかるということは、人によってはその後の健康を保証するようなものである。侍医の一人だった新井博士はこう語った、「…結局、あのご病気は妃殿下にとって、一種の天恵みたいなものでありました」

    明治45年 松上鶴 御歌会始
 白波のはままつの上にまふたづの
   つばさゆたかに見ゆるあさかな

 仙人をのせてかへりしたづならむ
   つばさをさめて松にいこふは

     折にふれて
 けふぞ見しむかしの人のうたひける
   かのこまだらの雪のふじのね

 むかしの人の歌とは、『伊勢物語』東下りに

 時しらぬ山は富士の嶺いつとてか         
     鹿の子まだらに雪のふるらむ


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テーマ : 詩・和歌(短歌・俳句・川柳)など - ジャンル : 学問・文化・芸術

コメント

No title

おお、未見太郎さん、二年前の記事を思い出させていただいてありがとう。咲き始めたと思ったら、もう散ることの憂い始まる・・・年ごとに、その思いが強くなります。
そして、自然のその時々のかけがえのなさに思いを強くする次第です。それを何とか少しでも残そうとか押しとどめようとするのが、文学なのかなとも考えたりすることもあります。
ともあれ、歳とともに自然の豊かさに、ますます圧倒されます。このところ歌らしいものを創っていません。

No title

umama01さん、こちらは、この23日の暑さで一気に梅が満開、そして散り始めています。我が家の梅は、このところ咲が悪く、栄養不足か、老木のためか、わが剪定がいけないのか、悩むところです。
明瞭な意味が前面に出ている和歌が好きというのはumama01さんらしく感じます。そして、言葉から現実の感覚が開けていくと聞くと嬉しいです。

No title

私の祖母は、当時看護婦として働いていた娘を、腸チフスで亡くし、とても悲しんだようです。100年ほど前は怖い伝染病だったのですね。
節子妃は、幼少時、田舎でたくましく頑健な心身を養われていたから回復されたのでしょう。

私は植栽は趣味ですが、梅さくらは、自分は日本人?と訝るぐらい関心がなかったのですが、このブログで好きになりました。
特に(八重垣の小径)ジャンルの、例えば、2011-02-20の画像、うた、句など拝見して、この年になってチョッと開眼のおもいです。

No title

和歌を見始めてから梅桃桜を愛で始めました。
職場の人に言われました。
花を愛でるなんて似合わないことを……まぁ、そうですけれど。

という訳で。
梅桜の歌が気に入りました。
言いたいこと直接って歌ではありますが、こういう分かりやすい歌は好きだったりします。

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澄み濁るをば神ぞ知るらん

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