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文字の力2

ところで、日本人は漢字が入って来るまで、それらしい記号を発明できなかったのか、する必要を感じなかったのか。まあ、解らないことだらけだけど、あるとき中国から漢字というのがやってきた。『古事記』によると、『論語』と『千文字』が初めてもたらされたのが応神天皇(4世紀または5世紀?)のときとあるが、それは間違いで、『千文字』が書かれたのは6世紀らしい。ともかく漢字という複雑な記号の羅列なんかを見た事もない日本人にとっては、文字通り〈犬に論語〉だったろう。

 今回の「文字のチカラ」によると、日本でいちばん古い、三重県で出土した土器に書かれた墨書文字は、〈田〉である。弥生~古墳時代の墨書には〈田〉が多い。では、当時のこれを書いた人は、これを、どういうつもりで書いたのか。「た」と発音していたのか。どういう書き順で描いたのか。田んぼのことを意味して描いたのか。

 解説によると、当時の少数の日本人は、〈田〉という字の形が、お米とそれを作る場所に関係したことを表すということを知ったのだろう、そして、田という字の形に何か呪術的な力を、おそらく豊作の祈りをこめて書いたのだろう、と。

 呪術的な記号として漢字を用いた。古墳時代(4世紀)に中国のものを模倣して作られた青銅鏡(浜松出土)に並んだ記号は、中国の意味のある銘文ではなく、文字としては出鱈目の図形である。ただ、それぞれ異なった記号が並んでいるということに意味があるということは理解するようになった、という。

 中国渡来の文化人に手ほどきを受け、日本人が中国文書を自在に読めるようになる聖徳太子の時代までの300年間の進歩。古墳時代の中期(5世紀)造られたという七支刀、稲荷山古墳の鉄剣は明らかに意味のある文であることから、漢字は意味を示す文字であるということを認識していた。

 また昨年(平成25年)、石川県能美市の古墳から出土した須恵器に〈未〉〈二年〉と読める字が刻まれていたことから、5世紀末には、一般人もけっこう漢字を書けるようになっていたらしい。

 中国では、すでにそのころ文字は紙に書かれていて、『魏書』(3世紀)の〈東夷伝倭人条〉、いわゆる魏志倭人伝には、そのころの日本の様子や卑弥呼が書かれていて、おかげで面白い論争が絶えない。

 『隋書』(656年)によると、倭国には当初は文字は無く、木を刻み縄を結び文字の代わりとしていたが、百済から仏教を導入した後、初めて文字を使用するようになったと伝えている。これはどうも信じがたい。

 『旧唐書』(くとうじょ、945年)に、日本の国号が倭から日本に移行している。日本の主張を受け入れてくれたんだな。702年、遣唐使一行が楚州の海岸に到着した時に、現地の人々から得た感想に、

 「しばし聞く、海の東に大倭国あり、これを君子の国という。人民は豊楽にして、礼儀はあつく行われる。いま、使人を見るに、儀容は大いに浄し、あに信ならずや。」

 また736年に玄宗皇帝が聖武天皇に贈った勅書には、日本を「礼儀の国にして、新霊の扶くる所なり」とあるそうだ。

  
  
 
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テーマ : 歴史 - ジャンル : 学問・文化・芸術

コメント

No title

umama01さん。どうでしょうかねぇ~。自足していれば新しい発見はなかったでしょうか。
文字の発見は、焼き物の発見と同じように偶然だと思います。ただ、それがあまりにも便利だった(多くの人に一度で伝えられる、時間がたっても書いたことが残る)ので、携帯電話やパソコンみたいに、あっという間に改良され広がったのだと思います。

No title

 個人的見解ではありますが……部族単位での知識だと口語で伝えるというのが大前提になるのではないでしょうか?
 文字にて情報を後世に残すというのは、口語にて伝えられない問題が発生し続けた……即ち、疫病や戦死など、数多の突発的な死因が転がっていたから、と考えます。
 早い話、日本は平和だったから、口語で事足りていた、という話ではないかと。。。

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