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転生1

転生ということを人はいつ頃から考えるようになったのだろう。時間ワープの話、浦島子(浦島太郎)の物語と同じように、〈ずっと昔から〉人々は、夢や生まれ変わりの話を好んでしていたのだろう。

転生を主題にした文学と言えば、平安時代の『浜松中納言物語』がまず浮かぶが、読んだのはずっと昔で、内容も複雑で忘れてしまったが、主人公の父だったかの生まれ変わりが、唐にいると聞いて、その人(まだ子供だったかな)に逢いに行って、話が展開したように漠然と記憶する。

そして、夢と転生を主題にした4編からなる物語『豊饒の海』を書いた三島由紀夫は、この作品は『浜松中納言物語』を典拠にしたと明かしている。三島のこの物語の三人の主人公たちは若くして死ぬのだが、彼らが転生者である証拠は、脇の下にある三つのホクロである。

この身体的特徴。小生はある時から、〈あざ〉という身体的特徴が、とても気になっていた。

先日、テレビで現代科学でも説明がつかない不思議な現象シリーズというのを見た。ユリゲラー、霊的怪奇現象や予知能力っていうのをいろいろやっていた。そのなかで、アメリカのヴァージニア大学だったかで、世界中の生まれ変わりと思われる例を集めて研究している先生がいる。

そこで紹介された一人の子供は、その前世の記憶の圧倒的な確かさから、どう考えてもある人の生まれ変わりとしか考えられない、という。この先生の前任者である今は亡きイアン・スティーヴンソン氏がこの研究の先駆けで、氏は世界中から多くの生まれ変わりと思われる例を集め紹介している。
(『前世を記憶する子供たち』)

20年くらい前の話だが、小生はこの本を読んで興味をそそられた。氏がこの本で言うには、前世を記憶すると思われる子供は、前世においては早死にした人であることが多い、しかも交通事故とか非業の死を遂げた人が多い、生まれ変わりの信仰がある地域に多い、その子供たちは体にアザがあることが多い、そして言葉を巧みに話せるようになる3・4歳ごろに、以前生きていたという土地や人たちのことを話し始め、10歳くらいには、もうそのことを口にしなくなる云々。

じつは小生、仕事の関係で子供の体を見る機会が多いので、イアン先生に手紙を書いて、いったいそういう子供は、どのようなアザが多いのか尋ねた。ひょっとしてという期待があったからだ。先生はご自分で発表された論文を送ってくれた。

いま一度これを読み返してみると、それはあからさまな転生の話ではなくて、妊娠中の(とくに妊娠初期の)女性が現実にあるいは夢で、他人の身体的障害(大怪我のような)を見た場合、とくにそれに対して恐怖の念に襲われた場合、生まれた子供に、同様の障害が生ずるという趣旨である。

 Maternal Impressions:母親の心的痕跡とでも訳すべきか、過去の50例の報告の分析とイアン先生自身経験した最近の2例についてでは、皮疹としては、赤あざと黒アザが多いみたいだ。先生自身の経験例は皮膚の小さな凹みと指の欠損であった。

だが、妊娠中の母親の心的影響と前世の死ぬ直前の心的影響とでは、だいぶん話が違うようにも思える。胎児の器官形成が始まる非常に初期の段階での母の強い恐怖の念と、非業の死に臨む人の強い恐怖の念と。後者の方がはるかに時空を隔てている。

しかし、またこうも思う、人とはこの世の物質法則に納まるものだろうかと。


  

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テーマ : 哲学/倫理学 - ジャンル : 学問・文化・芸術

コメント

No title

umama01さん、こんばんは。なるほど、そう考えるのも面白いですね。母が母体を守るために、あるいはひょっとして子に大きな障害を残さないために、小さな障害で済ますようにとね。
あざというものには、何かとても重要なサインであるように感じます。皮膚は内臓の入れ物袋だけではなく、外界に対する最前線で、そこではとても複雑な免疫システムが存在してますから、ある意味生命の本体ともいえるDNAの変化がもっともその証拠を残すところである、なんて想像します。
仏教の教えは、ややもすれば、現実逃避につながりかねませんが、この世の秩序維持と考えるととても現実的だと思います。
現実逃避ということならば、小生はキリスト教の天国を思い出します。しかし、これもやはり、現実に対する強い関わりを、つまり現実に対する復讐と感じられます。

No title

 母親の恐怖が子供に感染する、という感じでしょうか?
 生物学的に言えば、尤も脆弱と思われる母体が襲われるような緊急事態から子々孫々が逃れられるために、恐怖をDNAに刻み付けるシステムが残っている、とも考えられますけれど。。。
 転生については……現世逃避の観念とだけ理解している私で御座います。。。

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