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転生3

そもそもわれわれは、観念の世界に住んでいるというより、じっさい異界にも住んでいるのである。

こんな例を聞いたことがある。ある人は全く学んだことがない言葉を、あたかも催眠術にかかったように、話すことがある。通常の意識においては、その言語を理解することがないにもかかわらず、である。しかもその話は出鱈目ではなく、ちゃんと筋が通った話だそうだ。

そんなことがあるとしたら、その人のそのときの脳の状態はどうなっているのだろう。発話のもっとも根源的な脳の部分は、いったい何所と繋がっているのだろう。

デカルトは、精神界と物質界とは、脳の中の松果体ってところで、繋がっているとした。デカルトほど厳密に考えない近現代脳科学者は、脳内の神経ネットワークの発火現象が知覚や感情すなわち精神であると漠然と思っている。しかし、そんなことはかつて一度も証明されたことがない。

以前にも書いたことがあるけれど(2010年8月『お盆』)、小生の親しく付き合っていた知人Tがいた。T氏は宗教家であって、数年前に亡くなったのだけれど、生前自分はある人の生まれ変わりだと言っていて、亡くなる前に、T氏自身の名前の墓と前世の人の名前の墓を造らせた。

T氏は、テレビドラマの新島八重のような、素直で率直で大胆かつ繊細な魂の女性であった。そんな人が、昭和30年ころのことだけど、連れ合いの放蕩無頼についていけず…ついに自殺を何度か試みたのだけど、なぜか死なない。とうとうおかしくなって、大声で町を走り…今でいう統合失調症に、なってしまった。その後、自分の中に神様が入った、かくして自分は宗教家の道を歩み始めたと言っていた。

この神様が入ったということだけれど、じつはそれは、戦前に活躍していた宗教家で、昭和17年ごろだったかに亡くなった山田梅次郎氏(の魂)が自分に入ったのだ、と後で聞いた。

つまり、これが転生と考えられるなら、人は死んだ後でなくても、生きている時でも、脳が極度の変調をきたしたとき、あるいはニュートラルの状態になった時、今の言葉では初期化されたというのか、ふっと他の魂が入ることがある、ということにならないか。

パラレル・ワールドなんて言葉を聞くけれど、われわれは、なぜかこの物質世界において生きなくてはならないが、自分という意識を生きている世界は物質界ではない。のみならず、全く時空を異にするとは限らない並行した意識界があって、なんかの拍子に、ふとそれと交わることがある。そんな気がする。


   
  

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テーマ : 哲学/倫理学 - ジャンル : 学問・文化・芸術

コメント

No title

umama01さん、とにかく生命が、宇宙のなかの一場所である地球にしがみついて生きているのは、つまり肉体をもっていきねばならないことは、どんな意味があるのか大不思議。
心心ですね、肉体の桎梏のもとで生きねばならない、いっぽう肉体の楽しみもある。

No title

 脳とは肉体を動かす意識の受け皿に過ぎず、本体は精神界の方にある……そんな哲学的な思想も、大昔にしたものです。
 そういう意味じゃ、全員の精神が精神界において繋がっているとした方が、転生やら霊媒やら亡霊やらの説明もつきそうで……
 でも、やはり私は生身の肉体と感覚に縛られる日々が続いておりますが。
 酒、肉、美味い。。。

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