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頓阿法師詠1

頓阿法師(1289~1372)は後醍醐天皇より一歳若く、吉田兼好より6歳若かった人。そういう時代に生きた人。この人の和歌を紹介しよう。

 立春

たえだえに氷ながれて山川の
  岩こす波も春たちにけり


暖かい光を浴びて氷がところどころ溶かされて川は増水し、波がきらきら光っている。ああ春だ。


梅の花にほひや空にみちぬらん
    夜わたる月に春風ぞ吹く


 月がきれいな夜、爽やかな春風が吹いている。きっとこの大空いっぱいに梅の匂いが満ちているのであろう。

 真木の葉はつれなき山の下露に
   空ゆく月のかげぞうつろふ


 露が滴っても真木の葉は、そしらぬふりをしてぜんぜん色を変えないが、その下露に映った月の光は刻々と変化している。

  歳暮

ながめこし花より雪のひととせも
   けふにはつ瀬のいりあひの鐘


花の時節から雪の時節へ、じっと眺めてきたこの一年ももう今日で終わったのだなあ・・・、初瀬で鳴る夕暮れの鐘の音が、このしみじみとした感覚と溶け合う。

  恋

よそながらなるるにつけてなかなかに
   思ふ心をもらしかねつつ


友達としてだんだんと親しくなってくるにつれて、かえって恋心を打ち明けられなくなってきている。どうしょう。

まれにだに人もこずゑの玉葛(かづら)
   絶えぬものとはなに思ひけん


 稀にさえ逢いに来てくれなくなった人を、玉葛のように絶えないものだと、どうして頼みに思っていたのであろうか。


 

   



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テーマ : 詩・和歌(短歌・俳句・川柳)など - ジャンル : 学問・文化・芸術

コメント

No title

umama01さん、

 厳冬の 山の仕事を つらしとて
  こぼせるうちは 花にぞありける

No title

厳冬の 雪の名残を 山に愛で
 その帰り道に 暑さに歯噛みす

……まぁ、仕事の愚痴でしかありませんが。
気温の乱高下する変な気候にも、こまったものです。

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