スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

昭和の日 2

 ああ〈昭和の日〉
 もろびとをしてこの時代に
 想ひをいだかざるをなからしめよ

 明治よりこのかたわが貧しき國は
 世界に伍さんと大陸に足を踏み入れ
 列強の批難を浴びぬ
 しかはあれども民草はみな互ひに
 思ひやり美しき言葉を話し、
 家を思ひて生業にいそしみ、
 日に夜をついで働きけるも

 ―いかなる星のもとなりし
 大いくさの始まれり
 若き兵士らは国を守らんと
 次々に山を駈け海をめぐりて
 命を捨てぬ 銃後の民草みな
 おのもおのもに汗流しけるが
 つひに力尽き国滅ぼされたり

 ここにわがスメラミコトは民草を
 守りたまはんとご一身をなげうち
 くにぐにを巡りたまひき
 などてスメラミコトは人と
 なりたまひしといふ声あれど
 人となりたまひてこそ民草の
 こころ動かさざりしや

 かかるがゆえに人人ふたたび
 胸を張り上を見つめ互ひ互ひに
 手をとりあって勤めをはたし
 やうやくに国土は立ち直りたり
 民草飲食豊かに絶ゆることなく
 日に日に弥栄えゆき

 ―いつしか平成の世となり
 人みなこぞりて足るを忘れ
 さらに物欲しげなる様子にて
 遊楽をきはめんと競ひあひ
 欲念の留まるところを知らず
 つひに浅ましき誇大な夢は
 はじけりて泡と消えにけり
 人々袖振り臥しまろび
 足摺しつつ歎けども
 還らぬは邯鄲の夢

 しかすがに浮かれ心は
 なほ消えやらず
 いにしへを振り返ることはなく
 おとなこどもも上も下も
 祝日を休日と取りたがへ
 さらなる逸楽をもとめつつ
 黄金週間などとうそぶきあひ
 安んじたるこのありさま

 わが父母よ 祖父母たちよ
 いかさまに思ほしめせか
 ―ああ〈昭和の日〉有名無実と
 なるぞ悲しき



       


     にほんブログ村 歴史ブログ 日本の伝統・文化へ
にほんブログ村


     
関連記事
スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー) URL

プロフィール

うたのすけ

Author:うたのすけ
世の中の人は何とも岩清水
澄み濁るをば神ぞ知るらん

最新記事
カテゴリ
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
FC2カウンター
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。