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金木犀の香りに想う

道を歩いていると金木犀の香りがそこはかとなく漂ってくるこのごろ。
 そこで一首 (下手の横好き)

  秋空にあまきかをりの漂ひて天つ乙女の降りきたるらん

目下『万葉集』を少しずつ読んでいるんですが、秋の植物については、萩が多いですね。もちろん秋と言っても今より一ヶ月くらい早い時をいいますが。巻十の秋の雑歌の中の花を詠んだ歌三十四首中三十二首が萩ですね。その一つ、

 秋風は日に異に吹きぬ高円の野辺の秋萩散らまく惜しも

 判りやすくて素直で無理がない、心と言葉とが一体でいいですねぇ。
 それにしても『万葉集』は、西暦四五〇年代(?)の雄略天皇の御製から、最後はおそらく西暦七五九年の大伴家持の歌まで、約三百年間の様々な人たち、すなわち天皇から官僚、軍人、百姓、主婦、乞食、遊女、さらには罪人ら、あらゆる人たちの歌四千首以上からなる大歌集ですね。
わが国のもっとも大切な宝です。
われわれ日本人の感性の原点、こんこんと湧き出る尽きせぬ泉という感じがします。ここには信仰と反逆、青春と老境、希望と諦念が、そしてそれらの中にすでに〈みやび〉の馥郁たる香りが漂い始めているのを感じずにはおれません。
 本当に「うましくにぞ あきつしま やまとのくには」ですね。



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テーマ : 詩・和歌(短歌・俳句・川柳)など - ジャンル : 学問・文化・芸術

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