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真珠湾攻撃

 NHKの番組「日米開戦・・・」の感想(前回)の続きだけど、69年前のあの日未明、鉢巻をして空母から出撃していった兵士達の気持ちはどんなんだったのだろう・・・「日本の同胞のために・・・」「賽は投げられた、もう後戻りはできない・・・」いろいろ想像して、胸がジーンとなりますね。
 そういえば映画『トラトラトラ』で、山本五十六は「とうとうアメリカという眠れる獅子を起してしまった・・」というようなセリフを吐くけどね。あれは映画のための嘘ですね、すでにアメリカは対日本戦争のための語学教育などをふくめあらゆる準備をしていたはずだよね。真珠湾攻攻撃はネズミ捕りにねずみが引っかかったようなものではないでしょうか。

 で、あの番組だけど、開戦にいたる海軍の組織のありかたについて、そのありかたが悪かったために開戦となってしまった、そして戦争の責任をだれもとれないようになっている、という趣旨であった。
 見ていて小生は、いろいろなことを考えさせられた。一つには個人が責任をとるには、まず個人というものが確立されていなければならない。われわれ日本人はその辺があいまいだ。だから責任などという問題が生じうるのか。まあ、このことはいずれゆっくり考えたいと思う。

 なぜ開戦となったか。開戦の原因は何か? この番組の製作者は日本海軍組織にあると言う。しかし、じっさいそんな簡単な話なら人生は楽を通り過ぎて退屈であろう。己一個の明日を予見できない人間が、人類の出現と時を同じくして成長を始めた歴史にわれわれの短小な知恵でもって何を言えるだろう。

 日本や中国の風土歴史、その地政学的位置、西欧歴史における植民地統治の時代、日本の物質的近代化の達成、英独仏露米らのアジア統治に関する駆け引き、日本の資源の欠乏と中国進出の不手際、チャーチルと蒋介石の謀略、天才ヒトラーの出現と誇大妄想、秀才胡適の巧みな外交力、さらには、もしあの日あのとき、ルーズベルトの奥さんがヒステリーを起していなかったら、そのメイドがもう少し美しくなかったら・・・。歴史の展開にはあまりに多くの微小な要因が複雑に入り組んでいて、人知を遥かに超えたものだ。それは天気予報の比ではない。

 小生は不器用にも「歴史の必然性」という言葉を使いたくなる。しかしそれは、過去を振り返ってみてそう思うに過ぎないのであって、無力な人間にとって一寸先は闇である。

 しかし一方、生物学的には、個人のエゴイズムがあるのと同様に、国家のエゴイズムは明らかであって、すでに日露戦争で日本が勝利したとき、二匹の雄犬が対峙するように、すでに日米戦争への空気の流れがあった。大局的に見て、英米仏蘭露とアジアをめぐっての駆け引きは、いずれ戦争になると誰もが予感するところであった。 


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